公立

共学校

とうきょうとりつひびや

東京都立日比谷高等学校

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学校説明会レポート2010年度入試(2009年実施)

説明会名:学校説明会

開催日 天気 受付開始 開催時間 場所
2009年10月3日(土) - - 星陵会館

申込み(予約)

申込み方法

HPハガキ電話FAX
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持ち物

申込み控え上履き

参加人数

父親の参加率

-

服装

フォーマルスマートカジュアルラフ

子供向け企画

-

配布物

学校案内入試問題/解説願書説明会レジュメアンケート用紙
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説明会時間:0分

プログラム1

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音楽部/合唱部による「校歌紹介」

説明者:

音楽部/合唱部の男女11名の生徒が横一列に並び、日比谷高等学校の校歌を披露しました。学校説明会での、生徒による校歌合唱というのも、やはり印象に残るものでした。

プログラム2

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校長先生よりご挨拶

説明者:校長先生

日比谷高等学校は昨年、創立130周年を迎えました。自主・自律(自分でやる・自分で判断・決断する)の校風を継承・発展させること、「進学指導重点校」 として、教員の一致協力した学校運営に努めることなど学校としての目指すところ、都立高校改革推進、教員変革についてのお話しがありました。

プログラム3

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学校概要

説明者:進路指導部の先生

<卒業式、入学式について>
体育館に舞台がないため、砂防会館で式が執り行なわれているそうです。
ですが、平成22年末から3月頃に体育館の改築・改修を行うとのことで、2010年度の受験生は卒業式を体育館で行いますとのことでした。

<カリキュラム>
日比谷高等学校は全人教育を行っており、全員が全科目履修です。中高一貫ではないので高校1年生で進路を考えることになるそうです。

授業時間は、完全学校週5日制、年39週、1日7時間制を採用し、週35時間の時間割が組まれています。時間割は「数・数」「国・国」と時間が続いているものは、授業時間を90分・100分としたり、休み時間をなくして120分授業とすることもあるそうです。

また、土曜日の授業と、8・9時限目は講座を行っているのが特色で、もっとやりたいという生徒を対象とし必修ではない点と、SSHについては付加的なものだというお話しがありました。

クラス分けについては、理系・文系を分けないのが特徴で、1・2年生でクラス変え、2・3年生はクラス変更なしとのことでした。その他、茶色で3面式の黒板を用いて授業が行われている点、服装については制服着用ですが、一足制のため上履きはなしとの説明がありました。

<日比谷高等学校について>
永田町に所在する日比谷高等学校が、なぜ「日比谷」という名称なのかの説明がありました。元は日比谷に所在していましたが、関東大震災の被害による影響 で、学校の建物は残ったものの、そこに警視庁が入ったのだそうです。そのため、新しい場所として、現在の永田町に学校を構えたそうです。

日比谷高等学校は「文武両道」という理念を持っています。これは、ほかの学校でも耳にするような言葉ですが、都立高校最古である日比谷高等学校が一番最初に掲げたもので、それを基に他校が同じように教育理念・精神をつくっていたのだろうというお話しがありました。

「なんとかしようという意志を持っていると、なんとなる」。それは卒業後にわかっていくことだそうですが、なんとかなることを実現する、それが日比谷高校の特徴だということでした。

<行事について>
体育大会は事前練習をせず、”本番を楽しむ”ということで、いわば”ぶっつけ本番で”行われるそうです。しかし、実際には練習を行う生徒もいるので、「練 習するな」と注意することがあるというお話しもありました。

星陵会館で行われる星陵祭では、全学年全クラスが参加、全クラスが演劇を発表するそうです。音楽部によるコンサート、体育系の部活では招待試合なども行われるそうです。

なお、合唱祭を含めたこれらの行事は実行委員が中心となり、企画運営を生徒たちが行っているとのことでした。

このほか、勝山合宿、夏山キャンプ、部活合宿、京都・奈良への修学旅行、スキー教室、柔剣道大会、球技大会、などについてのお話しがありました。

<ノーベル賞受賞、大望遠鏡「すばる」、星陵セミナー>
日比谷高等学校は、科学者や大学教授・研究者など多数の著名な卒業生を輩出しています。
その一人に、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士がいます。2010年7月に、利根川進博士による生徒全員向けの講演会が予定されているそうです。

また、ハワイ島マウナケア山頂にある「すばる」天体望遠鏡の創設者、東京大学名誉教授の小平桂一博士も日比谷高等学校の卒業生です。「すばる」は、単一鏡としては世界一の口径を持つ、わが国が誇る天体望遠鏡です。

こうした国際舞台の第一線で活躍する科学者の育成を目指すべく、近隣にある大学や研究機関と連携を図りながら、指導や講義を受けられる環境を設けているそうです。

2年生の3月には、星陵セミナーが実施されます。これは、あらゆる分野の最先端で活躍している日比谷高等学校の先輩から、直接講義を受けられるというものです。具体的に、どのような先輩にどのような講義を受けるのかのお話しがありました。

<大学合格実績>
学校パンフレットに記載してあるグラフを基に、お話しがありました。グラフによると平成17年度以降から合格者の数が増えているのがわかります。これは平 成 16年度までは自由奔放な教育だったのに対し、平成17年度から学校改革を行ってきたためとのことでした。

また現在は、現役生の多くは国立・早・慶を目指しており、MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)はほとんど受けないとのことでした。

プログラム4

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平成22年度入学者選抜 実施の概要

説明者:国語科の先生

推薦・一般ともに「保護者(父母)と同居。都内に住所を有し、入学後も都内住所から通学するもの。」という応募資格を前提に、それぞれの選抜についての説明がありました。

<推薦に基づく選抜>
第一志望であることを条件とし、募集定員の20%(男子33名、女子30名)が選抜されます。

配点は次のとおりです。
調査書点(450点)、面接点(170点)の合計620点満点。
調査書点は、9教科の5段階評定(素点)で、公立・国立関係なく、どの学校も同じだそうです。
また、同点の場合はA評価が多い人を優先するとのことでした。

面接については、”本校の期待する生徒の姿”として、次の内容を確認するとの説明がありました。
・教科学習に関連する分野で、英語検定準2級その他、同等の資格・能力
・学校行事、生徒会活動、部活動等において、中心的な役割を担った実績
・学校内外の諸活動で、都大会または、それに準ずるコンクール等に出場し、優秀な成果を収めた実績

<学力検査に基づく選抜>
募集定員80%(男子134名、女子120名 + 入学辞退見込み数)が選抜されます。
選考には「9割選考(男子121名、女子108名)」と「1割選考(男子13名、女子12名)」があります。

「9割選考」
総合成績順位による選考で、配点は次のとおりです。
5 教科得点(700点)と調査書点(300点)の合計1000点満点。

また、PRカードは点数化しないが、同点の場合に参考しており、内容が優れた人を選ぶそうです。

「1割選考」
学力得点順位のみによる選考で、配点は次のとおりです。
国数英は各100点×2倍で600点、社理は各100点で200点、合計800点満点。

このため、社理が苦手な人には有利な配点となります。
また、学力得点のみの選考は、不登校などで調査書の低い人たちに門とを開いたとのことですので、そういった受験生にもチャンスがあると言えます。

なお、学力検査の二次募集についてはここ数年実施しておらず、2010年度も実施されないだろうとの説明がありました。

<倍率について>
実質2倍程度の倍率であるため、平均点が合否の分かれ目ということでした。なお、女子の推薦枠に関しては、オール5の応募者数が、募集数よりも多かったというデータもあるとのことでした。

国数英は6割、理社は9割を目指すのが望ましく、合計点勝負とのことでした。また、記述式が多いため、受験勉強では先生などに添削してもらうが大切とのことでした。

最後に次のお話しがありました。”今している勉強は、日比谷高等学校に入学した後の授業についていくため”という気持ちで入試準備をしてください。

プログラム5

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「学校紹介(スライド)」、「SSH ハワイ研修報告」

説明者:生徒

男子生徒2名によるスライドでの学校紹介の後、”SSH ハワイ研修”参加代表者の3名がその報告発表がありました。

女子生徒からはハワイ島での研修内容について、ハワイ島の自然についての説明がありました。英語での研修のため、英語力を試せるいい機会であり、養成にもなったということでした。

男子生徒からは”すばる望遠鏡”施設見学について、印象に残っている内容を中心とした報告でした。

質疑・相談等

質疑応答個別相談
- なし

見学

校内見学授業見学
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編集後記

開始までの時間は、生徒3 名による音楽演奏がありました。音楽部の有志とのことで、電子ピアノ1名とバイオリン2名で演奏されていました。葉加瀬 太郎さんの「情熱大陸」を演奏の際には、生徒自ら手拍子を求める場面もあり、楽しい雰囲気で心が和みました。

内容の濃い(盛りだくさんな)説明会だったという印象を受けました。一日に4回行われていたせいか、限られた時間内での説明は少々早口なようにも感じまし た。説明会に参加の際には、聞き逃しがないように、事前に気になっている点を整理しておくことがポイントかも知れません。

また、説明会の開始前に行われた音楽演奏や、校歌合唱というのは大変珍しいことで好感を持ちました。こうした演出も日比谷高等学校の特色であり、魅力であると感じられました。
(編集員)

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