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せいそく

正則高等学校 

スクール特集(正則高等学校の特色のある教育 #3)

3年間持ち上がりのクラスづくりや、部活動を通して「社会で生きる力」を育成

学業を教育の中心に据えた上で、部活動や学校行事、クラスづくりなどを重視し、生徒たちの育成を図っている正則高等学校。「本来の学校らしさ」を求める同校の教育を取材した。

正則高等学校の大きな特色は、成績別、進路別のクラスを設けず、すべて「普通クラス」として3年間クラス替えをしないことだ。生徒たちは、行事や日々の生活を重ねるなかでクラスメートとの絆を深め、部活動などを通して自身を鍛え、クラス以外の関係性を築いている。こうした「本来の学校らしさ」を大切にした教育について校長の千葉修一先生に話を聞くと共に、今回は部活動をクローズアップ。なかでもサイクリングや和太鼓など希少性のあるクラブや、女子プレーヤーとしてラグビー部に入っている生徒を対象に、インタビューを行った。

すべてが「普通クラス」多様な生徒が集まり、互いを尊重

正則高等学校が、最も大切にしているのが「本来の学校らしさを求め、充実感のある高校生活と大学進学を目指す」ことである。『本来の学校らしさ』の1つとして、同校は特進クラスなどの習熟度別クラスを作らず、すべての生徒が同じスタートラインに立ち、共に学び、生活することを実践している。
「最近の学校は、成績や目指す進路(文系・理系など)によって、クラスを編成しているところが大半です。でも私たちは、英語が得意、理数系に強い、運動ができる、また、無口なタイプ、活発なタイプなど様々な能力や性質をもつ生徒が混ざり合うことが良いと考えています。普段おとなしい生徒が、学院祭(文化祭)の時は、先頭を切って舞台の装飾に携わっている。テスト前になると、勉強のできる生徒が、苦手な生徒に教えている。スポーツの得意な生徒が、体育祭で中心になって活躍する。そういう関わり合いは、将来、社会に出た時に必ず役に立ちます」と千葉校長先生は話す。
また、クラスは3年間変わることがなく、持ち上がりとなる。「多様な人が集まっているからこそ自分の意見をしっかり伝え、相手の意見もきちんと聞く。そんな丁寧なやり取りを3年間かけて行うことで学び、得るものは大きいと思います。実際、3年生の秋くらいになると、どのクラスも落ち着いて穏やかになってきますね。それは、自分の居場所があるからです。1年ごとにクラス替えがあると、その都度、周囲の目を気にしてしまいますが、3年も経てば、自分の長所も苦手なことも、クラスメートが理解してくれている安心感がある。互いを認め合い、不足なところを補い合う関係性のなかで、自分らしく生きていくことができるのです」

▶︎千葉校長先生

クラス以外の人間関係を築く部活動や委員会活動

同校は学校行事もさかんで、体育祭や学院祭は、実行委員会が中心となって、生徒が企画、運営をしている。そして、体育祭は全クラス対抗で競技を行い、学院祭もクラス単位で準備を進め、劇やミュージカルを披露。どちらも大きく盛り上がる行事だ。
「学校行事に惹かれて本校を志望する生徒も数多くいます。特に3年生は最終学年ということもあり、意気込みが違いますね。今年も5月に体育祭を終えたのですが、スポーツがあまり得意ではない3年生のクラスがありました。競技では活躍はできないけれど、何か自分たちらしさを出したいと考え、応援をがんばることに…。学院祭の時のような大掛かりな作品を作り、しかも、自分のクラスだけではなく、体育祭全体を盛り上げるような形で応援をして、見事、最優秀応援賞を獲得していました」。千葉校長はエピソードを交えながら、クラスの結束力の強さを語る。

また同校は、クラスづくりや行事の他に、部活動や委員会活動も大切にしている。「本校の部活動は、強化指定クラブもなく、結果第一というよりは、生徒が自主的に活動することを奨励しています。学校の教育の中心軸は『学力をつける』ことですが、そこにクラブや委員会、課外活動などを加えていくことで、社会で生きる力を養っていきます。また、クラス替えがないので、部活動や委員会活動がクラス以外の横や縦の人間関係を築く良い機会となっています」

部活動について生徒にインタビュー

高校生活を充実させ、自身を成長させる場が部活動。今回は、サイクリング、和太鼓といった高校では珍しいクラブに所属している生徒や、ラグビー部の唯一の女子プレーヤーとしてがんばっている生徒にインタビューを行った。

Sくん  3年生 サイクリング部 部長 
Kaくん  3年生 サイクリング部 副部長 
Oさん  2年生 和太鼓部 2年の副部長
Kuさん  3年生 ラグビー部 副部長

Q 今のクラブに入部した理由は?

Sくん 小さい時から、サイクリングに興味があり、この学校を選んだ一番の理由もサイクリング部があったからです。

Kaくん 僕も全く同じで、受験に合格した時からサイクリング部に入るつもりでした。この学校は、スタートラインがみな同じというところも気に入っていて、部活と勉強の両方をがんばりたいと思いました。

Oさん 他とは違うユニークなクラブに入りたくて、和太鼓に関心をもちました。体験入部をした時、先輩に和太鼓の良さを教えてもらい、部員たちの仲も良さそうで入部を決めました。

Kuさん たまたま友達と、ラグビー部の練習を見ていたら、顧問でクラス担任の先生が、教室では見ないような笑顔をしていたんです(笑)。4人しかいないクラブでしたが、練習風景がとてもいい感じで、楽しそうでした。それで、友達と一緒に入部することにしました
(その友達は途中でマネージャーに転向)。

▶︎Kaくん

Q 部活動の良さ、印象的な出来事などを教えてください。

Sくん サイクリングの魅力は、自転車と触れ合い、ペダルを回していくうちに体が覚え、今までにないスピードや距離を出していけること。練習を重ねることで、自信がつき、目標もどんどん大きくなっていきました。あと、共通の趣味をもった友人ができるのも、部活の良さです。今も卒業した先輩と付き合いがあります。

Kaくん 4月に出場した大会で、目標にしていた入賞を果たすことができました。そこに至るまで、Sくんが部活の日はもちろん、それ以外の練習にもつきあってくれました。彼が協力してくれて、結果が出せたことがうれしかったです。

Oさん 和太鼓の魅力は、なんと言っても音の心地よさです。毎年、介護老人ホームや幼稚園、地域のふれあい祭からオファーをもらって演奏をしています。一番力が入るのは、3年生が引退する学院祭。最高の演奏をしようとみんなが一致団結します。

Kuさん 女子のプレーヤーとしての入部は、戸惑いもあったと思うのですが、先輩たちは男女関係なく、優しく教えてくれました。当時は部員が少なく、試合も他校との合同チームでした。初めて見た試合で先輩がトライを決めた時は、泣きそうなくらい感動しました。

▶︎Sくん

Q 部活を通して、自分が成長したと感じることは?

Sくん 部長を務めたことで、責任感が強くなりました。部員全員とコミュニケーションをとるように心がけ、人前で話すこともできるようになりました。

Kaくん 自分で考えて行動できるようになったことです。そして、ぼくも副部長という立場になり、周りを見て、細かいところまで気を配るようになりました。

Oさん この学校は自主性を重んじていて、部活動も先生があれこれ指示を出すというより、自分たちで創り上げる部分が大きい。そういう面で、自分から動くようになったかなと思っています。

Kuさん これまでは言われたことはするけれど、自分から率先して、人をまとめるタイプではありませんでした。でも副部長を任され、1、2年生に指示を出せるようになりました。

▶︎Oさん

▶︎Kuさん

<取材を終えて>
学習や進路指導の効率化を図るために、成績別や進路別にクラスを編成する学校が多いなか、同校はあえて普通クラスだけを設置。130年の伝統校として「本来の学校らしさ」を大切にしているのと同時に、まさにダイバーシティの取り組みをしていると感じた。生徒それぞれの得意なこと、苦手なことを認め、フォローし合う環境がつくられているからこそ、自分らしく学校生活を送ることができる。そして、持ち上がりのクラスで不足している部分を部活動や委員会活動が補い、総合して生徒たちを成長させていく学校であることが実感できた。

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