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ほんごう

本郷高等学校 

スクール特集(本郷高等学校の特色のある教育 #3)

志高く、切磋琢磨する本郷生

「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」の3つの教育方針を定め、仲間同士で切磋琢磨し、お互いが刺激し合う環境のなかで次世代を担うリーダーを育成している本郷高等学校の教育の特徴とは?

志望大学への現役合格をめざして、3年間で充実した教育を展開する本郷高等学校。高校1年次は、中学からの入学生とは別クラスで学びます。高校2年次で合流し、ともに学びます。
文武両道をモットーに、生徒たちは勉強に部活に日々がんばり、体力・精神力、そして高い学力を培っています。

2016年の大学合格実績として、高校からの入学生(以下高入生)は、京都大学・筑波大学・東京外語大学などの難関国公立大学に現役合格。京都大学理学部に進学した生徒は、特進コースに所属せず、進学コースで学びました。同じく進学コースから慶應義塾大学理工学部に指定校推薦で合格した生徒は、3年間サッカー部で活動しました。
特進コースからは、東京慈恵医科大学、順天堂大学医学部、山梨大学医学部に現役合格。

高入生の卒業生87名中、早慶上理に計38名が現役合格、GMARCHに計43名が現役合格。ほか薬科大学や工業系大学など理系進学者が多いのが例年の特色ですが、2016年は美術大学にも4名現役合格するなど、一人ひとりが自らの目標に向けて大きく健闘しました。経年実績として、東京大学、東京工業大学などの合格者も出ています。

本郷生たちはどんな学校生活を送っているでしょう。今回、高校1年生4人に話を聞きました。4人とも高入生で、みんな同じクラスです。

併せて本郷高校の教育について、数学科主任・吉村浩先生に語っていただきました。

~生徒インタビュー~

本郷高校に入学して約半年、ちょうどいま2学期の中間試験が終わったところですね。首尾はいかがでしたか?

―藤枝嘉月君 学年82人中、成績1位になることができました。理系志望なのですが、世界史や倫理など文系の科目にも力を入れたのが良かったのかもしれません。高2からは、中学からの入学生(以下中入生)と合流しますので、負けないようにがんばりたいと思っています。

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―中岡新蔵君 定期試験には大学入試の過去問題も出題されます。今回の中間試験でも、英語や国語の試験に過去問が出ました。大学入試のことを今から意識することができ、緊張感を持って取り組めると感じています。

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―国澤雄大君 中学時代は、常に1ケタ台の学年順位を維持していました。しかし、本郷高校にはそういう人ばかりが集まり、みんながんばります。そういう環境の中、自分より上の存在が少なからずいることを知ったのは大きいことです。今回は、がんばった甲斐があり、10位以内に入ることができました。

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―野田秀敬君 理系志望で、数学と理科が得意です。ほかの教科も均等にがんばり、上位の成績を修めることができました。
(以下敬称略)

高1の数学は特に進度が早く、1年間で1.8年分を学ぶそうですね。授業はどうですか?

―藤枝 予習に力を入れるようにしています。教科書や参考書で予習しておくと、授業がその復習になり、身につくのです。わからないところを事前に明確にしておけることも、予習するメリットだと思います。

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―中岡 ぼくは、復習に力を入れています。予習は、授業前の10分休みに軽く教科書を読んでおく程度。授業で先生の説明をしっかり聞くようにしています。そして復習し、分からないところは先生に質問するというスタイルです。
 先生たちは勉強の仕方については細かく言いません。勉強の仕方は人によって違うものですし、自分に合ったやり方を自分で見つけなくてはいけないと思います。

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―国澤 週2回ある数学の7時間目授業をしっかり受けることによって、中入生より遅れている分を高2になるまでに追いつきたいです。数学は単元ごとに小テストもあり、それが定期試験の準備になります。もう少しで、高2レベルの数Ⅱを終えるところです。

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―野田 夏休みにも数学の全員必修の補講が約10日間あります。朝8時半に登校して、10時半まで。毎日がんばって問題集などをやりました。みんな、かなり疲れていました(笑)。

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―藤枝 補講のあとには、サマーセミナーもあります。いろいろな講座があって、受けるのは自由。ぼくは英語の長文読解や数学の講座を中入生といっしょに受けました。中には、補講のあとに自習室で勉強する人もいます。みんなすごいなと感じました。

藤枝嘉月君

中岡新蔵君

部活と勉強の両立はどのようにしていますか?

―国澤 野球部に所属していて、ほぼ毎日活動しています。帰宅は8時過ぎになり、10時から数学や英語などの予習・復習をするというのが日課です。1時間の通学時間を活用して、電車の中で参考書を読んでいます。うちの学校は文武両道。部活と両立してこそ、勉強もがんばれます。自分を追い込むことが大切だと思っています。

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―野田 バドミントン部で、週3回練習があります。帰宅は8時ごろで、毎日予習メインに少なくとも30分は勉強します。一夜漬けではダメだと思いますので、その日の授業で習った教科をその日のうちに勉強し、身につけるようにしています。

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―藤枝 剣道部は、水・木以外が活動日です。水・木が祝日に当たると、その日は1日中部活になり、キツいです(笑)。ぼくは英語が好きで、中3のときに1日15分の英語リスニングを始めました。高校に入ってからはNHKラジオ英語講座で毎日30分リスニングの練習をしています。

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―中岡 ぼくも剣道部です。部活をしていると忙しくて時間が足りません。朝練は7時半から、放課後の練習は6時半までです。帰宅は8時ごろになり、すぐに眠くなってしまいます。それで、休み時間の10分を利用して宿題をします。寝てしまうこともあります(笑)。

授業以外の部活や行事などは、中入生といっしょに行うそうですが、もう友だちになれましたか?

―藤枝 初めはちょっと不安もありましたが、みんなとてもフレンドリーで、すぐに仲良くなりました。優しくて、温厚な人が多いです。同時にお互いにライバル意識も持っています。

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―国澤 野球部も同じです。部活のオリエンテーションのときから、中入生はとてもフレンドリー。体験入部ですぐに友だちになれました。そういうところは男子校的だと思います。自分を飾ったりする必要がなく、気楽です。

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―野田 初めは少し壁があるように感じました。でも、今ではすっかり仲良くなりました。

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―国澤 勉強は中入生のほうが進んでいて、すごいなと思います。自分も早く追いつきたい、中入生に負けたくないと気持ちが高まりますね。そういうクラスの雰囲気がプラスに働いて、学年共通の英単語テストでは、うちのクラスは中入生クラスを抜いて学年1番でした。ただし、中入生の特進コースは別世界です(笑)。このクラスだけ特別な勉強をしている感じ。悔しい気持ちがあります。高2から合流するので、がんばりたいです。

将来の目標はありますか?

―野田 中学からの夢で、医師をめざしています。国立大医学部に入りたいです。両親が薬剤師で、医師になることを勧められましたのですが、祖父母を早くに亡くしたことも医師志望の理由です。医師になって多くの人の病気を治したいと思っています。

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―国澤 ぼくも国立大医学部志望です。「将来は医師になる」という亡くなったおじいちゃんと交わした約束を果たしたいと思っています。

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―中岡 将来は、商社マンになりたいと考えています。父は本を書いているのですが、その中で商社マンも取材していて、影響を受けました。商社マンは海外での仕事もあり、英語力、コミュニケーション力が大切だと思っています。大学は早慶をめざしています。

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―藤枝 いろいろなことに興味があります。まず、英語の通訳。前から同時通訳はすごいなと思っていました。また、理系も好きです。この分野は英語で論文を書いたり、話したりすることも多く、理系の進路も考えるようになりました。今は、そんな状態です。得意なものを見つけたいと思っています。
 父は、法学部を出て大手保険会社でバリバリ働いています。「お前もおれのように活躍できるか」といつもプレッシャーをかけられるんです(笑)。そういう意味では、父もライバル。大学は国立を含めて早慶以上をめざします。

野田秀敬君

国澤雄大君

中学の受験生へメッセージをください。

―国澤 男子校は、入ってみるとみんな仲が良くて楽しいです。それと、文化祭は女子がいっぱい来て、楽しくトークできます。こういう機会にたまに会うからこそ、女子のありがたみがわかります(笑)。
 勉強は塾に依存していてはダメだと、高校に入ってから気づきました。自分で計画を立てて、自らやることが大切です。

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―野田 私立をめざすには、志望動機をきちんと持つことが大事だと思います。自分の目標をはっきりさせて学校を選んでください。

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―中岡 ぼくは小学生から剣道を始めたので、高校はスポーツ推薦かなと思っていたのですが、中2のときに一般入試で受けようという気になりました。でも、それまで剣道しかやってこなかったので、正直焦りました。勉強は、夜よりも朝のほうが効率的と言われます。ですから、朝型の習慣をつけることを勧めたいと思います。それと、ちょっとした空き時間をうまく利用すること。

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―藤枝 なにしろ中学よりも高校のほうが楽しい。高校生になったら自分から積極的に取り組むことが大切だと思います。ガチでバトルするのが男子校のよさ。みんなライバルです。男子校だから「負けないよ!」って自分の気持ちをハッキリ言える。悔しいときは悔しいと口に出して言う。それができるほど、みんな仲がいいんです。

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―中岡君 たくましい人が多いですね。負けたら悔しいと思う人たち。意識高いです。

数学科主任 吉村 浩先生のお話

文武両道でマネジメント力を養う

本校の教育方針についてお話しするとともに、私自身が日々思うこと、実践していることをお話ししたいと思います。私は今年55歳。教員生活もあと10年となりました。

本校は「文武両道」を重んじています。これに関連して、私はよく宝くじを例に生徒に話をします。もし宝くじを当てて大金を手にしたら、かえってお金の有効な使い道がわからないものだと。時間もそれと同じです。時間がたくさんあると、かえってどう使ったらいいかわからない。部活も勉強もがんばり、少ない時間の使い道を考える。自分自身をマネジメントする力を養うことが大切です。

でも、どうやってマネジメントし、将来の目標をかなえたらいいのか、生徒にアドバイスしてくれる人が必要です。自分の手本になる人です。それはまさに、卒業生たちです。本校ではOBとの縦のつながりを大事にしています。

現役生とOBとの出会い

縦のつながりとして、たとえば、毎年8月に「難関大進学セミナー」を開催します。東大・京大、早慶など難関大に進んだOBを招いて、後輩たちに話をしてもらいます。

彼らは、話のなかで「中3・高1のときにやったほうがいいと思うこと」について自ら語ります。その答えには興味深い共通点があります。「勉強、部活、生徒会、なんでもいいので、自分が一生懸命になれることを見つけよう。それは大学受験勉強に必ず役立つ」というものです。それによって、限られた時間をどう使うか、マネジメント力が養われるからだと彼らは言います。

先輩たちとの縦のつながりをもつことは、少子化の現代では、より重要になっています。子どもの成長には縦のつながりも大切です。家庭だけでは子育ては煮詰まってしまい、親も苦しい。本校には大学や社会で活躍するたくさんの卒業生がいる。彼らと生徒を出会わせることに、学校として力を入れています。

教師自ら英検にチャレンジ

10代の男子、特に高校生は大人から何か言われることを嫌います。だから、私たち教師はあえていろいろ言わない。
そして私は、日ごろ生徒たちに言っていることを、自分自身がやってみることにしました。それが英語の習得です。これからの時代は英語が大事だと生徒に言っているわけだから、それを自分がやることにしたのです。

私たち教師は、「自分のゴールをイメージしなさい」とよく生徒に言います。ただ、これだけでは抽象的で、生徒にはわかりにくい。そこで、「ゴールをイメージする」とは、「いつ・何ができる様になるか」を具体的に決めることだと伝えます。だから、私自身も決めました。退職前に英語で数学の授業を行える様になることをまずゴールとして設定してみました。

OBからの英検アドバイス

ゴールに向けて、いま英検に取り組んでいます。今年2級に合格し、準1級と1級も受け、こちらは不合格だった。このプロセスは本校OBたちにもラインで逐一報告します。すると、OBからただちに返事が来て、どうやったら合格できるか、私に細かくアドバイスしてくれます(笑)。

私の英検チャレンジは、すべて生徒たちにも公開していますよ。テスト結果も見せます。そして、OBが私にくれたアドバイスも、そのまま生徒たちに見せます。そのOBは防衛医科大の学生です。成績優秀でアメリカの大学の交換留学生にも選ばれています。生徒には私の言葉よりも、自分たちの先輩のアドバイスのほうがずっとありがたい(笑)。とても真剣に受け止めます。

高1から赤本を見よう

大学をめざすとき、何が大切でしょうか。それは、その大学がどういう能力を求めているかをまず知ることです。そこで高1の生徒たちに、赤本を見ることを勧めます。東大を受けたいのなら、今から東大の赤本を見なさいと。入試問題には、大学が求める能力が端的に表されています。

高1の生徒が赤本を見ることは、決して無駄ではありません。どれくらいのボリュームなのか、どんな問題、どんなレベルなのか、いまの自分にどんなことが分からないのかを知ることができます。

山登りをするとき、それがどんな山なのか、地図を見たり、遠くから山の姿を眺めたり、出発点からゴールまでの距離を調べたりする。大学をめざすのも同じです……と私も偉そうなことを生徒に言うだけでなくて(笑)、英検にチャレンジするわけです。そのテスト問題を見て、どんな力が要求されているのか調べる。すると対策法も見えてくる。

少子化・核家族化・豊かさが子どもに及ぼす影響

さきほど少子化のことに触れました。少子化・核家族化、そして、まさに有史以来の豊かさが、現代の子どもの成長に重大な影響を与えています。
たとえば、本校には成績優秀な生徒が集まるようになっていますが、宿題の提出を教師から催促され、注意されても仕上げられない生徒が出てきている。これはなぜでしょう。

子どもたちは生まれたときから一切不便のない生活を送っています。命に直結する「飢え」や「寒暖」から守られ、「労働」もない。昔は、子どもたちも家の手伝いという労働がありました。それは学校の宿題よりも重い、いやなものでした。現代の子どもには、宿題よりもしんどいものはない。だから、重たく、いやな宿題ができないのです。

話は最初の「文武両道」に戻りますが、生徒は部活と勉強を両立しなくてなりません。そして、高校から入学した生徒は、高1の数学は1.8年分を勉強しなくてはいけない。もちろん他教科も宿題やテストなど、多く行います。私たちはそうやって生徒に負荷をかけます。
宿題よりも重いものを知らない子どもたちは、将来自立できない人になってしまう恐れがある。私たちはそうならない人を育てなくてはなりません。

「自学自習」「生活習慣の確立」

ところで、「奇跡」という言葉がありますよね。これは他人に対して起こそうとするものではなく、自分自身に向けて楽しみながら起こすものだとこの歳になって強く感じる様になりました。私はそのために大切なことは、2つあると考えています。一つは「習慣」、もう一つは「快感」です。

「習慣」とは、毎日「3D(同時刻・同場所・同作業)を積み重ねていく」ということ。習慣化してしまえば、苦しいことも苦しくなくなり、自然にできるようになる。
「快感」とは、それをするのが楽しいと思えること。自分なりの工夫が必要です。たとえば私は、英語のシャドーイングを毎日のウォーキングでやる。大きな声を出して。それはまるで一人カラオケみたいで快感です(笑)。

本校は教育方針として、「文武両道」と並び、「自学自習」「生活習慣の確立」を掲げています。すべての教育活動に、この教育方針が反映されています。学校施設も、一人で勉強する自習室や、グループ学習・ディスカッションに対応するラーニング・コモンズなど、自立的に学習するための環境が整っています。
生徒には、勉強と部活を両立させながら自分にとっての「習慣」と「快感」を見つけ、向上してほしいと思います。そして、将来社会でしっかりと自立し、活躍できる人になってほしい。それが本校の最も大きな目標です。

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