開成高等学校 学校説明会レポート(2009年10月18日実施)
開成高等学校「学校説明会」
2009年10月18日(日)13:00~。
開成学園の小講堂にて「学校説明会」が行われました。会場内に入ると、すでに多くの参加者が着席されていましたが、参加者が多いだけに、前から詰めて席に座るよう細かい誘導がありました。備え付けの椅子が余ることなく、後方までびっしりと参加者が入られたようでした。
主事の先生より、会の進行に関する簡単な説明、配布物の種類、説明会資料の内容について説明がありました。そしてまもなくして、学校説明会が開始しました。
<進行>
・校長先生より挨拶
・カリキュラム、入試等について
・学費、奨学金について
・ビデオ上映
・教員スピーチ(1)
・教員スピーチ(2)
・まとめ
● 校長先生より挨拶
芳野 俊彦先生より。
開成学園の教育方針について、次のようにお話しされました。
開成は大変長い歴史と伝統のある学校で、今年ちょうど創立138年目にあたります。「質実剛健」「自由精神」これを建学の精神として掲げ、どの時代になっても、時代をリードする人材を世に多く送り出してきました。
<開成の教育目標>
一言で言いますと、中学・高校という心身共に柔軟で変化する非常な重要な時期に、その人の一生涯を支えるような基礎をつくる、人間としての基礎をつくる、 「知、心、体」のゆるぎない土台をつくる、その一言に尽きると思います。
<「知」について>
いわゆる勉強のことですが、開成では、「すべて学問の基礎である」そいう風に位置づけております。そういう中で、基礎学、思考力、創造性を育成する、それがこの学校の方針です。
一例として、ユニークな教育プログラムがあります。研究員助成という制度ですが、何かについて研究したいという生徒がいて、その内容が採択されれば、それを実行する費用を学校が出そうという制度です。
普段現場で生徒指導する先生方も、授業・勉強ばかりでなく、生活指導面でも大変熱心です。
<精神について>
「自由精神」、これを非常に大切にしており、生徒の自主性に委ねるということを基本にしています。
主 な学校行事である、運動会、文化祭などで言いますと、それは組織作りから、各委員をはじめ全て生徒自らが行っています。先生はオブザーバーとして側にいま す。生徒は、与えられた自由のもとで、やる気満々で一生懸命やりますが、その過程で、責任というものが入っているんだなと感じます。
普段、生徒の交わりというのは開成の伝統でもありますが、極めて自然でまったく屈託のない、濃い人間関係です。その中でお互い、いたわり助け合う、そういう精神をよく見ます。
他の学校のOBから、「なぜ、開成の卒業生はいつまでも仲良く自然に付き合えるのか?」ということをよく言われます。開成にとっては当たり前のことですけれど、やはり濃い人間関係がいつまでも持続しているということで、これは開成の大きな伝統だと思います。
<「体(たい)」について>
これは身体のことですけれど、開成は運動・スポーツを奨励して、丈夫な身体を作ること、また、精神的にも、リーダー心を持つ、協調心を持つ、そういう風になってほしいと願っています。
<最後に>
皆さんをバネに例えて話します。
高校入試をして入って来られたとしますと、やはりそこでバネが伸びた形であると思います。
開成は、バネをそのままにして、ただそれを伸ばすのではなく、バネそのものを大きくかつ、まっすぐにする。
そのために色んな仕組みがある、これが開成の特徴ではないかと思います。
そのようにして出来たバネは、エネルギーを蓄えることができますし、大きなパワーができます。
ですから、将来、社会人になった場合に、描くであろう大きなことを実現できる、そういう意味を持ってます。
● カリキュラム、入試等について
高校の英語担当の先生より。
説明会資料のカリキュラム表を参考にしながら、次のようにご説明されました。
<編入生について>
土曜日の4時間を含め、週6日の授業を行っています。
高校から開成に入学した生徒は編入生ということになりますが、1年間だけ、中学から上がってきた生徒とは別のクラスになります。
中学校では初めから、理科の授業を物理、科学、生物、地学と分かれて勉強していきます。
数学や、漢文などについては、公立中学校よりも少し先の内容を勉強してきています。
このため、編入生は1年間だけ別クラスを設けており、その1年間で差を埋めていただき、高2 から皆一緒のクラスとなります。
<授業について>
英語に関しては、ネイティブの先生による授業があります。1クラスを半分の少人数にして、英語の授業を行っています。
その他の教科に関しても、それぞれの先生が、手作りの教材や問題を使い、工夫を凝らして、生徒たちの知的好奇心を刺激しながら、授業を進めています。
こうした授業を3年間受けてもらいます。 大学入試にも対応した、十分な知識を身に付けられますが、それと共に真の学問を探求するという姿勢を身につけてもらえます。
<入試について>
説明会資料を参考にしながら、次の説明がありました。
・出願期限
1 月25日(月)から1月27日(水)までです。
例年、出願の初日に朝早くから並ぶ方がいますが、門を開けるのは朝の7時、実際の受付は朝の8時を予定していますのでそれほど早くお越しにならないようにしていただきたいと思います。
・受験所の諸注意
出願時にお渡しする書類をご覧ください。
・入学者平均点
ここ数年の入学者平均点などの入試データは、説明会資料をご参考ください。
(以下、説明会資料の平均点データです。)
―合格者平均―
国語 54.2点、数学 64.9点、英語 64.1点、理科 40.3点、社会 32.8点、
合計 256.3点
―全体平均―
国語 44.4点、数学 47.5点、英語 53.2点、理科 36.3点、社会 29.1点、
合計 210.5点
―満点―
国語 100点、数学 100点、英語 100点、理科 50点、社会 50点、
合計 400点
・繰上げ合格
欠員が生じた場合は、繰上げ合格いたします。
お知らせは2月の下旬までに、電話でご連絡します。
・新型インフルエンザの対応について
今の段階では、これからの流行の状況を見ながら適切に対応していきます。その対応については、開成だけの事情で決められるものではないため、他の私立校、 公立校に与える影響なども十分に考慮しながら判断していくことになります。
・臨時受験室
毎年やっていることで、来年もする予定ですが、臨時受験室を設けます。体調が万全ではない受験生の方には、臨時受験室で受けていただくようにしています。
試験の当日は、養護のスタッフも控えておりますが、お子様の健康が第一ですので、もしお医者様の指示があれば、そちらのほうに従っていただければと思います。
<最後に>
受験生の皆さんが、万全な体調で試験に臨まれて、持てる力を全て発揮し尽くして、そして、合格してもらうということを心からお祈りいたしております。
● 学費、奨学金について
事務局/事務長より。
学費などお金に関することについて、説明会資料を参考にしながら次のようにご説明されました。
<費用について>
入学検定料は、25,000円です。
22 年度の学費等については、全て今年度と同額となっています。
(1)入学金(300,000円)
(2)施設拡充資金(120,000円)
(3)授業料(月額)(38,500円)
(4)施設維持費(月額)(4,000円)
(5)実験実習料(月額)(4,000円)
(6)父母と先生の会会費(月額)(2,800円)
(7)生徒会会費(月額)(550円)
合格されますと、入学手続時に以下の金額を納入していただきます。
(1)入学金(300,000円)、
(2)施設拡充資金(120,000円)、
合計420,000円
(1)~(7)までの初年度学費等は、合計1,018,200円です。
学費等の合計では、私立高校の中では中ぐらいの水準です。
<その他費用>
その他の教材や、旅行費などの学級費がかかります。
それらの諸費用につきましては、クラスの担任の教員から各ご家庭にご通知いたします。
金額はその年度および、学年によって異なりますが、今年の高校1年生は年額で75,000円となっております。
<開成学園の経費について>
節約できる経費については、色んな工夫をして低く抑えることに努めています。
一例として、この校舎の地下には650トンという雨水の貯水槽を設けており、これを浄水処理してトイレの洗浄水として使っています。こういったような工夫をして、水道料金の削減をしています。
電力料金につきましては、夜間の蓄熱電気を使って節減を図っています。
一方の教育面の充実に関する支出は、迅速かつ積極的な支出をしています。
この校舎は、理科の実験室、コンピュータ教室と近代的な設備を整えています。
体 育の設備についても、一昨年には高校グラウンドの全面的な土の入れ替え工事を実施しました。水はけが良く快適なグラウンドに仕上がりました。このグラウン ドは山手線の内側にある土のグラウンドでは一番広いグラウンドです。伝統の運動会は、毎年このグラウンドで行っています。
今年の夏休みには、高校校舎の全面的な内装の塗装工事を実施しました。それによって教室が大変明るく綺麗になっています。
以上一例ですが、教育環境の改善充実には絶えず力を入れて取り組んでいます。
<奨学金について>
入学後の家計状況の急変が発生し、就学の継続が困難になった場合、2学期から授業料を免除する制度があります。父母と先生の会の奨学金制度や、OB会である開成会の奨学金の貸付制度もご用意しています。
● ビデオ上映
生徒たちの学園生活を知っていただくために、開成高等学校の先生方が撮影から編集まですべて手作りで作成されたそうです。
<ビデオの内容>(20分弱)
・授業の様子(国語、数学、英語、体育の卓球、科学、地理、情報科)
・行事の様子(ボードレース、運動会、学年旅行、文化祭、開成マラソン、スキー学校)
・部活合宿の様子(音楽部の演奏を流しながら)
・入学生(現在の高1)へのインタビュー
・卒業者の保護者インタビュー
・高3へのインタビュー
● 教員スピーチ(1)
高 1の英語担当/高1の編入組 5組担任の先生より。
2つのキーワードをあげて、クラスの様子を次のようにお話しされました。
・ノリが良く、熱い
・仲間思い
<「ノリが良く、熱い」について>
ある日の放課後、「なんか最近、教室汚くない?!」と生徒が発言したことをきっかけに、8人の有志が集まり、およそ1時間半かけて綺麗に掃除してくれました。
6月に教育実習生が来たときの話です。ドクターペッパー(炭酸飲料水)が好きな実習生がおりまして、生徒からは親しみを込めてペッパー先生と呼ばれていました。
実習の最後の日、ペッパー先生を教室に呼び、生徒が寄せ書きのメッセージ色紙とドクターペッパー数本をサプライズでプレゼントするということがありました。そのあとに記念撮影もありましたが、非常に和やかな雰囲気で大盛り上がりでした。
先 月の文化祭では、クラス企画として最近流行りの脳科学というのをテーマに、男女の脳の違い、脳年齢テストといったものを作成・実施をしました。夏休みは全 員シフトを組んで、お盆以外はバラバラですがほぼ全員が参加し、生徒が力を合わせて皆で一から作り上げていきました。その努力が実ったせいかもしれません が、文化祭のクラス参団の部でグランプリをもらいました。
どんなことにも皆熱心で、力を貸すことを一切惜しまない、そういった姿が見られます。
こいったことが「ノリが良く、熱い」というこを表していると思います。
<「仲間思い」について>
昨今、インフルエンザが流行してますが、病気やケガでやむを得ず学校をお休みすることがあると思います。
そういったときでも、こちらが何も言わなくても休んだ仲間をサポートしてくれます。具体的には、体調を気遣うメールを送ったり、授業内容をFAXで送ったり、そういった形で授業の内容を伝えてくれたりしています。
私も先週、風邪のため学校を休みましたが、生徒から電話やメールで励ましのメッセージをもらいまして、非常に嬉しく思いました。
運動会の棒倒しなど、非常に荒々しい感じですけれど、本当にみんな優しいです。涙が出そうになるようなこともあります。こういった気遣いが出来るというのは、仲間との絆を大事にしている開成学園では非常に大事なことだと思っています。
生徒を見ていると、開成の自由な校風の中で自分たちのやりたいこと、これを思い切り楽しんでいる様子がうかがえます。互いを尊重して、各々が自分の個性を活かして、全体のために何ができるか、こういったことを考えているのは非常に開成の生徒らしいと思っています。
クラスの皆も言っていますが、開成はおそらく皆さんが想像する以上に楽しい学校だと思っています。
一緒に学びましょう。
(主事の先生より、実際に(この)先生のクラスはとても元気が良く、 授業を始める際にも「お願いします!!」と絶叫されるので圧倒されるほどです。とのお話しがありました。)
● 教員スピーチ(2)
高 2・高3年担当/数学科の先生より。
部活での様子などを、次のようにお話しされました。
<鉄道研究部>
いわゆる鉄研なんですが、そこの顧問をしています。
例年秋、このシーズンになりますと、高2から高1へと部長の交代があります。今年は秋から鉄研の新しい部長は新高の子が、就任することになりました。
新高というのは高校から新しく開成に入ってきた高校生です。これに対して中学から開成にいる古株の高校生は旧高と呼んでいます。もともとは生徒の間で使われていた呼び名のようですが、教員の間では編入と呼ぶことが多いです。
鉄研では、あまり新高の部長はいませんが、過去に1度だけ新高の生徒が部長になったことがありました。
部長となった彼は部をまとめるのに結構苦労をしているようでした。
彼の部長としての夏合宿で、富山から長野へ移動する日、集中豪雨によりJRが止まってしまい、長野へその日のうちに到着できるか心配な状況でした。なんとか無事に到着することができましたが、工程をどういう風に変更しようかという話のときには、大議論になりました。
そいうことがありましたが、彼は、開成卒業してからも大学でも鉄研に入って、開成の鉄研の OB会にもよく顔を出しています。そういう意味では、大変だっただろうとは思いますが、結構楽しく高校時代の部活をやったのではないかと思いました。
<高2の秋以降>
殆どの生徒が受験勉強などはしないで、翌年の5月の運動会に向けて各クラスが動き始めます。
新年度の高3は、クラス対抗のチームの中心になり下級生の指導も任されます。
そのための準備が高2の秋か3学期から始まり、クラス全体が強制参加の部活のようになります。
そして、5月の運動会が終わると、受験モードに突入していくわけです。
開成の高校生として入ってきた場合は、こういう学園生活を送るということになります。
<開成で学園生活を送るにあたり>
こういう学園生活を聞いて、「慌しいな」、「ちょっと忙し過ぎるな」、「どうせ受験校なんだから、もうちょっと受験勉強させてくれ」、そういう風に思った 方もいるかも知れません。ことによると、そういう方は開成に向いていないかも知れません。
開成ということなので、勉強は大変です。私の担当教科の数学もかなり大変だと思います。
でも、こなせないというわけではありません。先輩たちもやってきました。
そ んな勉強をこなしながら、部活や自分たちで設立した同好会、運動会、文化祭、その運営にあたる準備委員会など、いろんな活動に関わり、自分の好きなことと か高校でしかできないことを精一杯やって、「俺、なんでこんなにめちゃくちゃ頑張ってるんだろう、もう限界突破するよ」なんて言いながら、それでも楽しそ うに高校生活を送っている、そういう生徒をたくさん見てきました。
そういう学園生活を送ってほしいと思いながら、私は先生をやっています。
それだけの舞台装置は、ここには揃っていると思います。
そんな濃い、暑苦しい高校生活っていうのは嫌でしょうか?
もし嫌じゃなければ、私と一緒に熱い高校生活を送りましょう。
待ってます。
● まとめ
中学教員長の先生より。
学園生活の全体的なことについて、次のようにお話しされました。
<開成の教育について>
開成というのは、入学した当初から大学受験に向けて、厳しい受験用のトレーニングをさせていると思われているかも知れません。
確かに高校3年になれば、大学入試を視野に入れた授業も展開されますが、それまでは、まるで逆のようにすら感じられる授業が展開されています。
例えば、自分たちで行う実験、観察、見学、調査など手作りの手作業の時間が多く取られています。
それらに対する発表やレポートを作成したり、それらに基づいてディスカッションしたりすることによって評価されるという授業が多くあります。
「机 上の学問」すなわち、結果・方法だけを覚えるのではなく、実体験として記憶、まとめということに力を入れています。もちろん、基礎が大事ですから基礎も しっかりとやりますので、授業自体かなり中身の濃いものになってきますが、そのような授業をこなすことによって、日常生活の中に勉強があることが自然と身 についていくと思われます。
<クラス分けについて>
様々な事柄を題材にして、豊かな思考力を身に付けてほしいので、最初から最後まで文系・理系のクラス分けは行っておりません。能力別によるクラス分けも行っておりません。
ただ実際は、志望の大学・学科によって理科・社会の科目選択をしなければならず、選択する授業によってクラス編成をしていくことになります。理科・社会の選択については、生徒の希望が100%叶うように努力しています。
<進学について>
開成というと、東大というイメージがあると思いますが、東大以外は駄目だという指導は行っておりません。
医学部志望の生徒も多く、それぞれが自分の将来を考えて進路を決めるように指導しております。
ただ、より高いレベルの学問を志す生徒が多く、どうしても東大を受験する生徒が多いというのは事実です。
<行事・クラブ活動について>
開成の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営をしています。
教 員が何もしないというわけではなく、大人の視点・経験によるアドバイスをしながら最終的な決定の枠組みは生徒が作るようにしています。決定に至るまでに は、どうしても生徒同士の意見の対立、生徒の希望と教員の判断の違いというものが出てきます。そのような場合には徹底的に、議論をします。
いかに相手を説得するか、自分の考えに間違いがないか、相手の考え気持ちをどのように捕らえるか、どこで折り合いをつけるか、まるでミニ合会とも思えるようなことが日常的に行われております。
これはクラブ活動においても、同様です。顧問の教員と連絡を取り、指導を仰ぎながらも、主体的に練習の計画を立て合宿等も計画し実行しています。
このような主体的な活動をすることによって、大人の考え方や自分にはなかったものの考え方に接し、自分を大きく成長させることができると思っております。
学校行事やクラブ活動は、開成の授業とともに、開成のもっとも大切な部分の一つだと思ってます。
<最後に>
教員がどのように、生徒に接しているかということについてお話しします。
教員が確立的に命令を与えて、学校全体をある方向に導くという教育は開成では行っておりません。教員も様々な考え方を持っております。ですから、教員も熱く議論しております。そして生徒との信頼関係を、保つように努めています。
社会的な約束を破ったり、人に迷惑をかけたりしたという場合には厳しく指導しますが、それ以外はじっと見守ることのできる教員であるというのが、開成の特色のひとつだと思います。
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主事の先生より、説明会終了の挨拶とともに、質問については個別に受付ける点と、校内見学希望者のこの後の流れなどについて説明がありました。
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ビデオ上映での運動会の様子では、騎馬戦、縄取り、俵取り、棒倒しと、まさに体と体のぶつかり合いでの真剣勝負が映し出されていました。
私立の進学校としては名門中の名門である開成というと、やはり「勉強ばかり」という勝手なイメージを描きがちですが、ビデオの内容を見て、男子校らしい迫力や元気さなども十分に伝わりました。
また、先生方が生徒を見守る姿勢というのも、非常に温かみがあり好感を持ちました。開成学園の濃い人間関係と太い信頼関係というものを感じられた学校説明会でした。
都立日比谷高等学校 学校説明会レポート(2009年10月3日実施)
都立日比谷高等学校「学校説明会」
2009年10月3日(土)9:30~、11:00~、13:00~、14:30~。
都立日比谷高等学校の 星陵会館にて、「学校説明会」が行われました。開始までの時間は、生徒3 名による音楽演奏がありました。音楽部の有志とのことで、電子ピアノ1名とバイオリン2名で演奏されていました。葉加瀬 太郎さんの「情熱大陸」を演奏の際には、生徒自ら手拍子を求める場面もあり、楽しい雰囲気で心が和みました。
演奏後まもなくして、主事の先生による司会進行で学校説明会が開始しました。
<進行>
・音楽部/合唱部による「校歌紹介」
・校長先生よりご挨拶
・進路指導部の先生より「学校概要」
・国語科の先生より「平成22年度入学者選抜 実施の概要」
・生徒より「学校紹介(スライド)」、「SSH ハワイ研修報告」
●音楽部/合唱部による「校歌紹介」
音楽部/合唱部の男女11名の生徒が横一列に並び、日比谷高等学校の校歌を披露しました。学校説明会での、生徒による校歌合唱というのも、やはり印象に残るものでした。
●校長先生よりご挨拶、進路指導部の先生より「学校概要」
日比谷高等学校は昨年、創立130周年を迎えました。自主・自律(自分でやる・自分で判断・決断する)の校風を継承・発展させること、「進学指導重点校」 として、教員の一致協力した学校運営に努めることなど学校としての目指すところ、都立高校改革推進、教員変革についてのお話しがありました。
<卒業式、入学式について>
体育館に舞台がないため、砂防会館で式が執り行なわれているそうです。
ですが、平成22年末から3月頃に体育館の改築・改修を行うとのことで、2010年度の受験生は卒業式を体育館で行いますとのことでした。
<カリキュラム>
日比谷高等学校は全人教育を行っており、全員が全科目履修です。中高一貫ではないので高校1年生で進路を考えることになるそうです。
授業時間は、完全学校週5日制、年39週、1日7時間制を採用し、週35時間の時間割が組まれています。時間割は「数・数」「国・国」と時間が続いているものは、授業時間を90分・100分としたり、休み時間をなくして120分授業とすることもあるそうです。
また、土曜日の授業と、8・9時限目は講座を行っているのが特色で、もっとやりたいという生徒を対象とし必修ではない点と、SSHについては付加的なものだというお話しがありました。
クラス分けについては、理系・文系を分けないのが特徴で、1・2年生でクラス変え、2・3年生はクラス変更なしとのことでした。その他、茶色で3面式の黒板を用いて授業が行われている点、服装については制服着用ですが、一足制のため上履きはなしとの説明がありました。
<日比谷高等学校について>
永田町に所在する日比谷高等学校が、なぜ「日比谷」という名称なのかの説明がありました。元は日比谷に所在していましたが、関東大震災の被害による影響 で、学校の建物は残ったものの、そこに警視庁が入ったのだそうです。そのため、新しい場所として、現在の永田町に学校を構えたそうです。
日比谷高等学校は「文武両道」という理念を持っています。これは、ほかの学校でも耳にするような言葉ですが、都立高校最古である日比谷高等学校が一番最初に掲げたもので、それを基に他校が同じように教育理念・精神をつくっていたのだろうというお話しがありました。
「なんとかしようという意志を持っていると、なんとなる」。それは卒業後にわかっていくことだそうですが、なんとかなることを実現する、それが日比谷高校の特徴だということでした。
<行事について>
体育大会は事前練習をせず、”本番を楽しむ”ということで、いわば”ぶっつけ本番で”行われるそうです。しかし、実際には練習を行う生徒もいるので、「練 習するな」と注意することがあるというお話しもありました。
星陵会館で行われる星陵祭では、全学年全クラスが参加、全クラスが演劇を発表するそうです。音楽部によるコンサート、体育系の部活では招待試合なども行われるそうです。
なお、合唱祭を含めたこれらの行事は実行委員が中心となり、企画運営を生徒たちが行っているとのことでした。
このほか、勝山合宿、夏山キャンプ、部活合宿、京都・奈良への修学旅行、スキー教室、柔剣道大会、球技大会、などについてのお話しがありました。
<ノーベル賞受賞、大望遠鏡「すばる」、星陵セミナー>
日比谷高等学校は、科学者や大学教授・研究者など多数の著名な卒業生を輩出しています。
その一人に、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士がいます。2010年7月に、利根川進博士による生徒全員向けの講演会が予定されているそうです。
また、ハワイ島マウナケア山頂にある「すばる」天体望遠鏡の創設者、東京大学名誉教授の小平桂一博士も日比谷高等学校の卒業生です。「すばる」は、単一鏡としては世界一の口径を持つ、わが国が誇る天体望遠鏡です。
こうした国際舞台の第一線で活躍する科学者の育成を目指すべく、近隣にある大学や研究機関と連携を図りながら、指導や講義を受けられる環境を設けているそうです。
2年生の3月には、星陵セミナーが実施されます。これは、あらゆる分野の最先端で活躍している日比谷高等学校の先輩から、直接講義を受けられるというものです。具体的に、どのような先輩にどのような講義を受けるのかのお話しがありました。
<大学合格実績>
学校パンフレットに記載してあるグラフを基に、お話しがありました。グラフによると平成17年度以降から合格者の数が増えているのがわかります。これは平 成 16年度までは自由奔放な教育だったのに対し、平成17年度から学校改革を行ってきたためとのことでした。
また現在は、現役生の多くは国立・早・慶を目指しており、MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)はほとんど受けないとのことでした。
●国語科の先生より「平成22年度入学者選抜 実施の概要」
推薦・一般ともに「保護者(父母)と同居。都内に住所を有し、入学後も都内住所から通学するもの。」という応募資格を前提に、それぞれの選抜についての説明がありました。
<推薦に基づく選抜>
第一志望であることを条件とし、募集定員の20%(男子33名、女子30名)が選抜されます。
配点は次のとおりです。
調査書点(450点)、面接点(170点)の合計620点満点。
調査書点は、9教科の5段階評定(素点)で、公立・国立関係なく、どの学校も同じだそうです。
また、同点の場合はA評価が多い人を優先するとのことでした。
面接については、”本校の期待する生徒の姿”として、次の内容を確認するとの説明がありました。
・教科学習に関連する分野で、英語検定準2級その他、同等の資格・能力
・学校行事、生徒会活動、部活動等において、中心的な役割を担った実績
・学校内外の諸活動で、都大会または、それに準ずるコンクール等に出場し、優秀な成果を収めた実績
<学力検査に基づく選抜>
募集定員80%(男子134名、女子120名 + 入学辞退見込み数)が選抜されます。
選考には「9割選考(男子121名、女子108名)」と「1割選考(男子13名、女子12名)」があります。
「9割選考」
総合成績順位による選考で、配点は次のとおりです。
5 教科得点(700点)と調査書点(300点)の合計1000点満点。
また、PRカードは点数化しないが、同点の場合に参考しており、内容が優れた人を選ぶそうです。
「1割選考」
学力得点順位のみによる選考で、配点は次のとおりです。
国数英は各100点×2倍で600点、社理は各100点で200点、合計800点満点。
このため、社理が苦手な人には有利な配点となります。
また、学力得点のみの選考は、不登校などで調査書の低い人たちに門とを開いたとのことですので、そういった受験生にもチャンスがあると言えます。
なお、学力検査の二次募集についてはここ数年実施しておらず、2010年度も実施されないだろうとの説明がありました。
<倍率について>
実質2倍程度の倍率であるため、平均点が合否の分かれ目ということでした。なお、女子の推薦枠に関しては、オール5の応募者数が、募集数よりも多かったというデータもあるとのことでした。
国数英は6割、理社は9割を目指すのが望ましく、合計点勝負とのことでした。また、記述式が多いため、受験勉強では先生などに添削してもらうが大切とのことでした。
最後に次のお話しがありました。”今している勉強は、日比谷高等学校に入学した後の授業についていくため”という気持ちで入試準備をしてください。
●生徒より「学校紹介(スライド)」、「SSH ハワイ研修報告」
男子生徒2名によるスライドでの学校紹介の後、”SSH ハワイ研修”参加代表者の3名がその報告発表がありました。
女子生徒からはハワイ島での研修内容について、ハワイ島の自然についての説明がありました。英語での研修のため、英語力を試せるいい機会であり、養成にもなったということでした。
男子生徒からは”すばる望遠鏡”施設見学について、印象に残っている内容を中心とした報告でした。
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内容の濃い(盛りだくさんな)説明会だったという印象を受けました。一日に4回行われていたせいか、限られた時間内での説明は少々早口なようにも感じまし た。説明会に参加の際には、聞き逃しがないように、事前に気になっている点を整理しておくことがポイントかも知れません。
また、説明会の開始前に行われた音楽演奏や、校歌合唱というのは大変珍しいことで好感を持ちました。こうした演出も日比谷高等学校の特色であり、魅力であると感じられました。
都立西高等学校 学校説明会レポート(2009年10月3日実施)
都立西高等学校「学校説明会」
2009年10月3日(土)9:30~、11:10~。
都立西高等学校の体育館にて、「学校説明会」が行われました。 開始までの時間は、DVD映像での”西高生活の様子”が上映されており、行事、クラスマッチ(球技大会や百人一首)、林間学校、部活動の模様が紹介されていました。
11時10分、副校長先生による司会進行で学校説明会が開始しました。
<進行>
・校長先生より挨拶と「西高等学校教育について」の説明
・教務部より「入学者選抜について」
・進路部より「進路指導・進路状況について」
・生徒部より「学校行事・部活動について」
なお、この日は授業(土曜特別講座)があるため「会の途中でチャイムの音が鳴ります」という補足がありました。
●校長先生から挨拶と「西高等学校教育について」の説明
昭和12年に府立第十中学として開校し、昭和25年に現在の「西高等学校」に名称を変え、平成19年には創立70周年を迎えました。2010年度の受験生は 65期生となるそうです。
<教育について>
「文武二道」、この言葉はどの学校でも持っている普遍的な教育方針であり、珍しいものではないが、西高等学校はかつての都立のにおいが残っているような学校なのだろうとお話しされました。
高校時代にしか出来ないことの中には、まず勉強がありますが、勉強だけで3年間を過ごすのではなく、今後の意欲につながる教育、大学に入っても伸びていってほしいという教育を目指しているそうです。
ま た、こんなお話しもありました。クラスも部活動も違う男子2人・女子1人が、”お菓子作り”という共通の趣味でチームを結成、全国高校生スイーツ選手権大 会の関東ブロックで予選を通過したというのです(10月18日にBSフジにて放送があるそうです)。このように、生徒たちには体験を積んでほしいとのこと でした。そして、知識と豊かな心を持つことで、立派な人間に育っていくだろうとお話しされました。
「自 主自立」については、必修で価値観を、選択で自発性を育てたいというお話しと、”必修と選択”についての説明がありました。指導については、頭を使って考 えるような授業を目指しており、このために教員研修も積極的に行っているとのことでした。このほか、教育課程のお話しがありました。
<課外授業・その他>
西高等学校には土曜特別講座(選択科目)というのがあり、中には保護者が受講できる講座もあるそうです。大学には必要ない内容もありますが、感性を高めてほしいための講座ということでした。
夏季講習では、自発的な学習態度の育成を目的とした講座が開かれます。また日常的な支援体制として自習室開放についてのお話しもありました。
知的好奇心を育てるの読書指導では、年間25冊(英語科は英語の本も)が必修で、生徒たちはこれを3年間続けていくそうです。
生徒たちは、多様な価値観を共有・共存し、居心地が良い学校生活を送っているそうです。学校に対する満足度は、生徒が94%、保護者が99%という結果が出ているとのことでした。
●教務部の先生より「入学者選抜について」
” 西高等学校が期待する生徒の姿”について5項目が挙げられましたが、これは既にそういった生徒という意味ではなく、目指す意欲を持っている生徒を求めてい るとのことでした。入試の割合については推薦が2割、一般が8割で、1学年8クラス、1クラス40人だそうです。
<推薦>
配点の変更について説明がありました(項目に変更はありません)。変更内容は次のとおりです。
調査書(評定素点45×12)540点(昨年よりdown)、面接点120点(昨年よりほぼ同じ)、
作文点240点(昨年よりup)の合計900点満点。
配点の割合は次のように変更となっています。
(平成21年度→平成22年度)調査書:72%→60%、面接点:14%→13%、作文点:14%→27%。
調査書の点数を下げることで受験に挑戦しやすくし、その分、作文点を上げたとのことでした。
重 要なことについてお話しがありました。推薦でも一次募集でも”本校の期待する生徒の姿”を踏まえ、自己PRカードをしっかり書いておくことだそうです。こ れは、考え方が整理され、自分のことをきちんと説明できるためとのことでした。(なお、自己PRカードは得点化しないそうです。)
作文については、自由度が高いそうですが、与えられたテーマ(言葉)について、どう理解したのか、どのように考えるか(受け止めたか)、考えたことをどのように書き表すかという点がポイントであるとの説明がありました。
<第一次募集>
「9 割部分の選考」と「1割部分の選考」があります。
「9 割部分の選考」では5教科得点(700点)と調査書点(300点)の合計1000点満点で選考、「1割部分の選考」では学力検査(5教科の得点のみ)で選考されるとの説明がありました。
9割については、オール4+αが望ましいとのことでした。例えば、調査書点(評定素点51点満点)の1点は、総合1000点の中の6点に相当するため、場合によっては貴重な点となり得るそうです。
目指す得点については、国数英は6割(平均点。実際は70点平均)+α、理社は8割5分(平均点)+αが目安とのことでした。また、試験の本番ではケアレスミスをすることもあるので、満点を目指すよりはケアレスミスを少なく確実に点を取ることが重要だそうです。
受験者平均点については、西高等学校の公式サイトに過去6・7年分のデータを掲載しているそうです。また、その年の受験平均点を参考にするのが良いとのことでした。
>>西高等学校の公式サイト
最後に「西高校で学校生活を送りたい人に来てほしい」とお話しされました。
●進路部の先生より「進路指導・進路状況について」
やりとりのある授業、ハイレベルな・集中力が高い・密度の高い授業、そして大学に入っても伸びる授業を目指しているそうです。また、生徒の意欲に応えた り、支援にも力を入れており、日常的な補習では、個別指導なども行っているそうです。
自校作成の実力検査については、難関大学レベルの問題を作成することで入試問題に慣れていくようにするそうです。実際に、大学受験に合格した生徒から「本番のテストのほうが楽だった」という声があったとのことでした。
進路指導として、パネルディスカッションは1年生、訪問講義は全学年、進路ガイダンスは2年生で実施されるそうです。1年で職業研究、2年で大学研究(大学に見に行く)、3年で実力養成。この段階を踏んで進路実現(東大医学部受験など)していくのだそうです。
将来性に合う進路を見つけるための指導をすることで、目標に動機付けがされるそうです。そして卒業後、大学での目標がはっきりしているため、大学に入ってから伸びる生徒が多いとのことでした。
自立的な進路選択を目指しており、入れる大学ではなく、行きたい大学を自分で選び目標に向かって勉強することが重要であり、本人の意思に反した指導はしないとのことでした。
<進路状況>
年々、生徒の進路目標が高くなっているそうです。進学先の割合は次のとおりです。
難関大学26%、国立23%、早慶上理29%、GMARCH 13%、その他私大(薬学・芸術)9%
(※ GMARCH=学習院・明治・青学・立教・中央・法政)
東京工業大学(現浪24名)合格は全国で2位を誇り、学年全員が早稲田・慶應の合格レベルだそうです。また、クラスの1/3程度が偏差値上位で、東大や医大を目指しているそうですが、東大を無理に受けさせないという方針だということでした。
最後に、受験生の方々に「西高に入学して、この後に続いてほしい」とお話しされました。
●生徒部の先生より「学校行事・部活動について」
はじめに、西高には”校則がない”というお話しがありました。その代わり”西高生活のマナー(ルールではなくマナー)”というのを設けているそうです。こ れは、自分たちで判断して行動する、それが西高校の生徒だという認識を持つこと、誇り・自覚・立志行動ができるようにということだそうです。
(教員は見回り等は行っているそうです)
<行事について>
5 月に行われる運動会は、実行委員会が主体となり生徒たちによって企画・運営が行われるそうです。その内容や競技・応援団、閉会式でのダイブのお話しがあり ました。その様子は写真でも紹介されましたが、なんと校長先生がダイブしている写真もあり、これには会場から笑いが起こりました。
また、行事などの際には学友歌(校歌ではない)が歌われるという特色があるとのお話しもありました。
このほか、昭和24年から続く伝統行事の林間学校、クラスマッチ、記念祭(文化祭)、美化委員による美化採点についてお話しがありました。美化採点の日は教室が綺麗になるので、”毎日美化採点にしたい”とお話しされていました。
<部活動>
部活動は41団体があり、加入率は93%(のべ121%←複数加入)で、そのうちの約40%は初心者だそうです。また、進学指導重点校の中では唯一の部活指定推薦校であるのも西高等学校の特徴です。
部活を頑張った生徒が、高い進路希望を実現していく傾向にあるそうです。部活を通じ、刺激されたり励まし合いながら頑張れるという気持ちが高まるのだそうです。
計画的・効率的な練習、メリハリとけじめのある活動をし、高いレベルで学習・部活の両立を目指しているとのことでした。
最後に「西高校は輝ける場所であると思う」とお話しされました。
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今回の説明会では、一つひとつの説明が丁寧で温かみを感じられたことに大変好感を持ちました。
また、学校・先生が生徒たちの意志を尊重し、卒業後を見据えた教育を目指している点は西高等学校の大きな特徴であり、魅力を感じました。
慶應義塾女子高等学校 学校説明会レポート(2009年9月26日実施)
慶應義塾女子高等学校「2009年度学校説明会」レポート
2009 年9月26日(土)9:30~、11:30~ 実施
慶應義塾女子高等学校の体育館にて、「2009年度学校説明会」が行われました。 事前予約が不要とあってか、体育館の全面に並べられた席には開始までの間に約半分が埋め尽くされおり、まもなくすると後方の席もかなり埋まるほどの参加者がいらっしゃいました。
<進行>
・主事の先生による、教育理念のお話
・卒業生代表からのお話
・生徒による学校紹介
・主事の先生による、学校説明
・入試について
●主事の先生による、教育理念のお話
福沢諭吉の建学の精神「独立自尊」に基づく教育理念と、強靭な自立性・協調性を持つ校風についてお話しされました。
生徒と先生が会話する様子が見受けられる談話室では、生徒は先生のことを「先生」と呼ばず、”さん付け”や”あだな”で呼ぶそうです。そうした親しみやすい関係の中で、先生と生徒が一緒に学校をつくっていくことが、自立性に繋がっていくのだそうです。
6 月の演劇会では、宝塚のミニ版とも言える大舞台を、キャスト・脚本・演出・衣装・大道具・小道具・音響・照明に至るまで、全て生徒たちによって行われるそ うです。こうしたことで協調性が養われ、単に友達同士の集まりでなく、ぶつかり合いを繰り返しての仲間の集まりとなるのだそうです。
また、慶應義塾女子高等学校にはグラウンドやプールがなく、学校施設は自慢できるものではないが、生徒の存在が自慢なのだそうです。そして、新しい宝物として新入生を受け入れることを期待しているとお話しされました。
●卒業生代表からのお話
卒業後、久しぶりの来校だったそうですが、学校の様子や先生方がほとんど変わっていないということを嬉しそうにお話しされていました。慶應義塾女子高等学 校での学校生活は、笑いが絶えない楽しい3年間で、学校へ行くのが本当に楽しみだったということを振り返られていました。
部 活動での仲間、クラスメイト、先輩・後輩、先生、内部生・外部生を問わずとても仲良しで、その関係はずっと続いているそうです。大学では自我が形成されま すが、高校生という年代で知り合った仲間とはDNAの深い部分で分かり合えるよう感じだったのだそうです。こうして高校生活で培った人との距離感やコミュ ニケーションのとり方が身に染み付いているというお話をされていました。
●生徒による学校紹介
生徒会長・副会長の司会進行により、次の内容の紹介がありました。
<学校生活・授業について、2年生より説明>
学校は8時10分に開始し、14:40に終了、日々のHR(ホームルーム)はなく、金曜日の6限目にHRを行うとのことでした。授業については、講師に教 わることもあるという特色や、期末テスト・実力テスト実施の説明、夏休み期間に宿題がないことなどを説明されました。
<行事について、2年生が説明>
慶應義塾女子高等学校では、生徒会が中心となり生徒主体で行事を行います。まず新学期は、オリエンテーションで生徒たちが新入生に向けて学校生活などを紹介するそうです。
こ のほか、各学年の課外行事、演劇会や運動会、最大行事である10月の文化祭(十月祭―かんなさい)のお話しがありました。十月祭は、部活動のクラブが中心 となって参加し、展示・演劇など様々な催し物が展開されるそうです。なお、この十月祭は慶應義塾女子高等学校では唯一外部公開する行事ということでした。
<服装・規則について、2年生より説明>
各制服の紹介や校章のつけ方の決まり、正装についてなどの説明がありました。服装については、生徒会による抜き打ちチェックを行うこともあるそうですが、 規則は最小限なのだそうです。これは、生徒自身が良いこと、悪いこを見極めて学校生活を送ることに繋がっているとのことでした。
<クラブ活動について、2年生より説明>
文化部・体育部合わせて30以上あるクラブ活動への加入は自由だそうです。OBや大学生と提携しているクラブ活動もあり、例えばアーチェリー部では先輩方に教わりながら活動することもあるそうです。
ク ラブ活動というと、勉強との両立が難しいと懸念される生徒や保護者の方が多いそうですが、この生徒さんの実経験では、けじめをつけて勉強と部活ができ、メ リハリのある生活が送れているとのことでした。また部活動を通して、仲間との絆が深まり、自分の世界や視野が広がったというお話をされました。
●主事の先生による、学校説明
慶應義塾は、小学校(幼稚舎)から大学院までの一貫教育校で、学校長推薦で進学できることが特徴です。
そのカリキュラムなどにつていの説明がありました。
ク ラス編成は、1学年4クラス、1クラス48名(中等部から4割程度の生徒が進学)ですが、これでは授業によっては人数が多いという生徒たちからの要望もあ り、分割授業を実施しているそうです。1クラスを2分割、2クラスを3分割、授業によっては成績順に分けることもあるそうです。
授 業については3学期・週5制であること、教育課程については多彩な設置科目とその必修・必修選択についての説明がありました。選択科目の説明では、中国 語、話し方、コンピュータなど、他学校にはみられない設置科目があるほか、外国人講師による授業があるのも特徴とのことでした。また、三田キャンパスの大 学教員による授業を一年間通年で受講できるというお話しがありました。
慶 應大学への推薦入学については、卒業資格があれば推薦の対象で、95%以上の生徒が推薦により慶應大学に進学しており、推薦辞退者は医学系などの別の大学 へ進学しているそうです。また、人数制限のある学部は成績等をもとに決定する点や、、推薦を受けた場合は他大学の受験はできないとの説明がありました。
奨学金制度については、経済急変の場合などに制度を適用するという説明がありました。これは、学校施設(ハード面)は整っていないが、ソフト面で生徒を応援するという学校の方針があるためということでした。
このほか、医師のいる保健室、大学の授業を受講できる高大連携などの特色についてのお話がありました。
●入試について
推薦入試、一般・帰国生入試についての説明がありました。
推薦入試については、「中学校でいかに充実した学校生活を送ってきたか」という内容を記載していただくことが重要とのことでした。
また、出願については昨年度との変更点の説明もありました。
(※ 以下の内容は慶應義塾女子高等学校WebサイトのQ&Aも参考にしています。)
<一般・帰国生入試>
一般の出願の期限:1月25日~29日(郵送)
帰国生入試の出願の期限:12月1日~1月11日(郵送)
※ ともに必着です。なお窓口への持参は不可です。
<推薦入試>
推薦入試の出願の期限:1月19日
・推薦用の入試要項
慶應義塾女子高等学校 事務室にて1部700円で販売しています。
(郵送での申込方法は慶應義塾女子高等学校のWebサイトにてご確認ください。)
・活動報告書
出身中学校長の推薦書・入学志願者調査書・「学習成績一覧表」の評定人数分布票・資料貼付用紙とともに中学校に提出し、作成してもらってください。(これ ら 5種類の書類をまとめて慶應義塾女子高等学校所定の封筒に入れ、厳封したものを提出。)
・資料貼付用紙
中学校の先生に、作成してもらってください。
活動報告書「III.学習面での顕著な成果または知的関心や能力について」を記載する先生が、「学習面で顕著な成果」または「知的関心や能力が極めて高 い」と認めた一つの事柄について、その事実を証明するものを先生に提出(賞状・新聞記事・資格認定書などのコピー[縮小可])。(部活動の成績を証明する 書類などを貼付する必要無し。)
資料貼付用紙に貼るものがないときは、活動報告書「III.学習面での顕著な成果または知的関心や能力について」にその事実を詳細に記載。事実を証明するものがない場合は、「貼付資料なし」として提出。
・健康調査書
志願者の保護者が作成します。
詳しくは、慶應義塾女子高等学校Webサイト等もご参考ください。
http://www.gshs.keio.ac.jp/index.html
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最後に、この会を締めくくるお言葉がありました。
「女子だけの伸び伸びとした環境で、お互いが影響しあって切磋琢磨し伸びていってほしい。」
こうした想いが、生徒さんたちにきちんと伝わっている学校なのだろうと感じられました。
今回の説明会を通して、生徒さんたちが良い環境で成長されていること、入り口や廊下で礼儀良く挨拶する様子などはとても好感を持ち、また魅力を感じました。











