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四條畷学園高等学校

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スクール特集(四條畷学園高等学校の特色のある教育 #1)

置かれる環境で、人は変わる

これからの時代に活躍するのは、物事に主体的に取り組める人間である。そんな考えのもと、四條畷学園高校は「発展キャリアコース」を立ち上げた。どんな特徴があるのか、担任で数学科の岡本先生に話を聞いた。

ほぼすべての授業で生徒が主体

発展キャリアコースでは、科目を問わず、ほぼすべての授業で生徒が主体になる授業スタイルを取り入れています。一般に「アクティブラーニング」と呼ばれている学習法ですね。その最たる例が、週に2時間設けている「総合探究」の授業です。

たとえば、1年の1学期の目玉企画に「商店街ポスターづくり」があります。学校の近くにある四條畷商店街を活性化させるという目的で、子どもたちがお店の方々に取材をしてポスターを作る、いわば大学のゼミのような内容です。

ただ、プレゼンに長けた人材の育成がひとつの柱なので、その企画ではどちらかというと、取材やポスター制作よりもプレゼンに重きを置いています。著名な大学教授やプロの俳優さんといった方々を社会人講師としてお招きし、ポスターづくりやスピーチの心得を話してもらう機会を設けているのは、よりその内容を充実させるためですね。

まだ始まって3ヶ月ほどしか経っていませんが、子どもたちは多かれ少なかれ、入学した頃より自然体で会話するようになっているように感じています。ポスターの発表を見ていても「この子、こんなに話せたっけ?」と感じる場面もあるなど、見えない成長に気づくとこともありました。

ちなみに、2学期の目玉企画は2クラス合同による文化祭での出し物制作。これはまだ構想段階ですが、ゆくゆくは企業や自治体と連携して、インターンシップのような取り組みをしていきたいと思っています。

▶︎数学科 岡本先生

“教えない”授業が役に立つ

「アクティブラーニング」の一環として、私が数学の授業で実践しているのは、みんなで協力して課題に取り組む環境づくりです。たとえば「きょうは3問まで解こう」という“ノルマ”を設定して、それを全員がクリアすることを授業の目標にしています。

子どもたちが自分の頭で考えるように、私はヒントを出すに留め、解説する時間もほとんど取っていません。あまり教えない私の役割は、見守ったり、やる気が出るようにフォローしたりすること。

早くできた子が困っている子に手を差し伸べる、あるいは、困っている子が早くできた子に助けを求める、そんなやりとりが自然に生まれる形を求めているので、子どもたちには積極的に動き回る姿勢を望んでいます。

将来、うまく生きていけるように

理想は、ふだん仲良くしていない相手ともコミュニケーションが取れるようになること。要は、「コミュニケーション能力を磨くこと」が一番の目的です。だから、勉強をしているというより、仕事をしている状況に近づけているんです。

というのも、発展キャリアコースの子たちの中に、数学を活かして大学に進学する子や、数学を活かした仕事に就くような子はほとんどいないと思われるからです。

数学も総合探究も、将来、子どもたちが上手に人生を歩んでいくためのトレーニングの場。私の場合、彼らに提供するトレーニングツールとして数学を活用している感じです。

人間関係の綻びが出てきたときが肝心で、そんなときこそ多くを学べます。関係性の深くない相手ともうまくやれるようになれば、社会人になってもそのスキルは生かされるはずです。

将来、どんな職業に就くとしても、人と関わらずに仕事をすることはできません。その際、関わり方が下手だと損をする一方、相手の心をつかめたり、言いたいことをちゃんと伝えられたりすれば、得をするでしょう。コミュニケーション能力は、うまく生きていくために欠かせない能力だと思うのです。

窮地に陥ったときにまわりにSOSを出せるのも、必要なコミュニケーション能力のひとつだと私は考えています。社会に出ると、にっちもさっちもいかなくなって、すべてを投げ出したくなるような状況に直面することもあるはず。みんなで協力し合って問題を解く授業を通して、人を頼る、人を助けることが自然にできるようになってもらえればと願っています。

学園を牽引するような存在に

そもそも私自身、「教える先生と教わる生徒」という従来の授業のあり方に疑問を感じているところがありました。生徒から「将来、数学をあんまり使わんのに、なんで勉強せなあかんの?」と問われたときにうまく返せない自分がいたんです。

でも、ここ数年で自分の授業のあり方を見直し、アクティブラーニングを取り入れた授業をし始めたことで、以前より楽しく納得感を持って仕事ができるようになりました。発展キャリアコースは、まだ始動して間もないプロジェクトですが、将来的には「学園の発展キャリアコースってすごいらしいよ」という噂が立つような流れを作っていきたいですね。

* * *

続いて、発展キャリアコースに在籍している生徒さん2名に話を伺いました。

勉強なのに勉強じゃない!?

ーーなぜ発展キャリアコースを選んだのですか?

Nさん
将来は世界で活躍できる水泳選手になりたい。世界大会に出て、錦織圭選手のようにインタビューで流暢な英語を話したい。そんな夢があるので、「英語に力を入れている」という発展キャリアコースを選びました。平日の授業は6限目までなので、部活と両立できるところも魅力ですね。

また、「自主的にやっている」ところにも惹かれました。中学までは人に頼ってばかりいた自分を変えたいという思いも、このコースを選んだ理由のひとつです。

Kさん
将来、イギリスで看護師として働きたいという夢があるので、英語力を伸ばせそうな本校の発展キャリアコースを選びました。イギリス英語の発音がとてもきれいなのと、山や空港で話しかけられたイギリス人の方から自国のいいところを聞いたことがイギリスに興味を持った理由です。

それに、みんなで協力したりするのも好きなので、そういう機会をたくさん得られそうなところもいいなと思いました。

▶︎写真左より:Nさん・Kさん

ーー 入学から3ヶ月ほど経った今、どう感じていますか?

Nさん
とても満足しています。授業ではみんなと協力して何かをやることが多く、時間とともにクラスメイトとの絆が深まっていくことに喜びを感じています。人前で発表する機会も多いので、以前よりも自己主張できるようになってきました。自分でも成長を実感できていますが、久しぶりに会った中学時代の友達から「おまえ変わったんちゃう? 明るくなったな」と言われたときはうれしかったですね。

Kさん
「勉強なのに勉強じゃない」感じでとても楽しいです。わからないところがあればクラスメイトに訊くんですけど、答えがすぐに出なくても、答えを見つけ出すまで一緒に考える過程が楽しいんです。本校に入ってからは、勉強はやらなければならないもの、やらされるものという感覚を味わったことがほとんどありません。

自分を変えたい人には最高の環境

ーー 留学やホームステイ(希望制)、ネイティブ授業など、英語関連のプログラムが充実して いると聞いています。いかがですか?

Nさん
4月末に催された1泊2日の「Englishキャンプ」が印象に残っています。「英語しか話してはいけない」というルールのもと、みんなと会話するのは大変だったけれど、とても楽しかった。

週に7コマある英語の授業では、英語を話す機会がたくさん用意されています。特にネイティヴ授業では、手を挙げた人には「good point」が、挙げなかった人には「bad point」が与えられるなど、積極的に授業に参加することを求められます。

そこで先生からいつも言われているのが「Don't be shy!(恥ずかしがるな!)」。的外れでもいいからとにかく発言することが重視されています。そういう環境で普段から鍛えられているおかげで、最近では見知らぬ外国人の方とも会話できるようになり、英語力にも自信がついてきました。

今年の夏休みはオーストラリアに2週間のホームステイに行く予定なのですが、その間に自分がどのくらい変われるか、今からワクワクしています。

Kさん
英語の授業でネイティヴの先生と話すのがすごく楽しい。留学に参加しないグループでも、ネイティヴの先生は週に2回来られるので、外国人に対して緊張することはなくなってきました。今のところ予定はないですが、いつかは留学やホームステイを経験したいと思っています。

頼れるお兄さん、お姉さんのような先生たち

ーー 最後に、学校生活全体の感想を聞かせてください。

Nさん
とても充実しています。授業中に友達と意見を出し合ったり、別のクラスと合同で進めることもある総合探究の授業では、知らない人とも話す機会ができたりするのが楽しいです。頼りになるお兄さん、お姉さんのような先生も多くて、心強いですね。

Kさん
遊びながら学んでいるように感じるくらい、授業が楽しいです。先生たちも同じ目線に立って、一緒に笑ったりしてくれるので、相談もしやすいですね。

−−− 【まとめ】 −−−
「何年か前から、学校内で授業に「アクティブラーニング」を取り入れようという動きが出てきました。学校としての方針でもあったのですが、主体となったのは現場の教師です。アクティブラーニングに興味を持った教師たちが試行錯誤を重ねた末に創設に至ったのが発展キャリアコースなんです」

岡本先生からコースの成り立ちを聞いて、期待を抱かずにはいられなかった。主体的、能動的に仕事をしている先生たちがいるから、子どもたちの主体的、能動的に学ぼうという気持ちもより強まるのだろう。加えて、通常授業からホームステイ・留学プログラムまで、実践的に英語を話さざるを得ない環境がたくさん用意されていることも、子どもたちの積極性を大きく後押ししているにちがいない。

現在、1期生として学んでいる高校1年生が今後どんなふうに成長していくのか、とても楽しみである。

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