私立高校

共学校

しょうとくがくえん

聖徳学園高等学校

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学校詳細

建学の精神、教育理念

創造性豊かな国際人を育てる

聖徳学園では、聖徳太子の「和をもって尊しとなす」の精神を大切にしてきた。現在では「つながる」という言葉に置き換え、「個性・創造性・国際性」を教育の三本の柱に「自らの強みを伸ばし、世界とつながり、新しい価値を生み出す」ことを目標としている。「探求する力」「適応する力」「実行する力」を養うため、体験を重視。様々な実体験を通して「自分の知らない自分」を見つけ、それぞれの個性を尊重し、創造性豊かな国際人として巣立っていけるよう、ICTを活用した「21世紀型教育」に取り組んでいる。

教育の特色

体験と共有から生まれる創造型授業

高1は入試の成績により、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す「難関国公立クラス」と大学進学を目指す「文理進学クラス」に分かれる。高2からは、全てのクラスが文系コースと理系コースに分かれ、中高一貫生と混合クラスとなる。
高2の「総合的な学習の時間」で取り組む国際協力プロジェクトは、世界で起きている問題を知り、問題解決の方法を探るPBL型の学習。モザンビーク、グアテマラ、バングラデシュ、ミクロネシア、スーダンなど、普段あまり触れることのない開発途上国の諸問題を調べ、解決案を考えるだけでなく、その解決案を実行に移すことまでが通年カリキュラムとなっている。研修旅行で行ける国であれば現地で実行に移し、その国に行けない場合は日本でできることを考える。
同校独自のSTEAM教育は、教科横断型の学びにプラスして、問題解決に向けて創造的なアウトプットを行うまでを学びと考えている。例えば、グアテマラの教育水準が低いという問題に関しては、生徒が英語で講義動画を制作するところまで行った。ICTをツールとして活用し、開発途上国の問題を調べるだけでなく、自分たちがどう貢献できるか考えて行動(発信)するまでを行っていることが大きな特徴である。こうした学びを通して、多角的に考え、問題を発見し、論理的に思考し、問題を解決する力を養っていく。

施設設備

STEAM教育に特化した13号館

駅から徒歩で3分の所にあるとは思えないほど、落ち着いた雰囲気のキャンパス。STEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)に特化した13号館には、1階にアクティブラーニングやグループワークなどが行えるLearning Commons、2階と3階には美術室と音楽室、収録等ができるスタジオのほか、物理専用の理科室や和室などがある。最新鋭の設備が整えられた13号館は、生徒たちが知的好奇心を満たし、学びを深め、自己表現できる場として活用されている。また、12号館にはパソコンが設置されたICT‐LAB、理科実験を行うS‐LAB1・2があり、快適な学びの場を提供。

学校行事

「一年で一番熱い日」となる体育祭

全生徒が赤・青2つの組に分かれ、熱い戦いを繰り広げる。応援団が結成され、たった1日の体育祭のために長い時間をかけて準備し、各組の優勝に向けて応援団長が団員と共にみんなをまとめ上げていく。当日は、中1から高2までの生徒が勝利を目指して競技や応援合戦に力を注ぐ。終わった後は努力した達成感に満たされる、「一年で一番熱い日」だ。「太子祭」と呼ばれる文化祭は、秋に2日間にわたって実施。1日かけてもすべてを見ることは難しいくらい、たくさんの催し物がある。
※「太子祭」は、状況によりICTを活用したオンライン開催。

部活動

運動部はテニス部、男子バレー部が活躍

文化部は基本的に中・高が合同で活動し、運動部は別メニューながら、中・高の交流が盛んである。テニス部や男子バレーボール部は関東、全国大会出場レベルで、書道部のレベルも高い。珍しいところでは和太鼓部や動画研究部など、一人ひとりの個性が輝く場となっている。高入生もすぐに馴染んで活躍し、それぞれの活動を通して、生徒同士の絆を深めていく。

進路指導

高1から受講できる「進学セミナー」

放課後には、大学受験に向けて自学自習のスキルを身につけることを目的とした「進学セミナー」を開講。生徒に合わせて柔軟に対応する独自の進学講座となっており、希望者は高1から受講できる。英語や数学のほか、海外大学への進学をサポートする「海外大学進学セミナー」も用意。ネイティブ教員による海外大学の授業形式に合わせたオールイングリッシュのプログラムや、多くの海外大学でスコアの提出が求められる検定試験IELTSの対策などを行う。海外大学進学への選択肢を広げるために、海外協定大学推薦制度(UPAA)にも提携。イギリスやアメリカの海外大学への合格者も出ており、2021年度からは北京大学へ指定校推薦で進む道も開かれた。 
「難関国公立進学プロジェクト」(高2・高3)は、外部のプロフェッショナルからも協力を得て、進路指導部と教科担当によるチームで進学をサポート。各教科の教員が進路に合わせて生徒一人ひとりのロードマップを作り、多彩なアプローチで確かな学力を確立させる。

その他

国内外での多彩なグローバル教育

国際交流ボランティアは、「国際交流によって見えてくる社会問題の解決へ」を目標に、生徒主体で活動。海外から来た外国人に日本文化を教えたり、アフリカのルワンダをはじめとする諸外国の支援活動などを行う。また、スロベニアの学校やカンボジアの子どもたちとオンラインで交流を行うなど、海外体験だけでなく、日本にいながらできる国際交流も含めて、様々な活動を実施。
海外留学は希望制で、3ヶ月、6ヶ月、1年から期間を選べ、現地での単位を認定。英語を学ぶためだけでなく、ロシアへバレエ留学やスペインへサッカー留学する生徒もいる。海外研修プログラムでは、ディズニーワールドでのインターンシップなども実施。研修の行き先は欧米だけでなく、ルワンダ、カンボジア、ベトナム、フィリピン、中国など、アフリカやアジアも用意されている。今後、日本人が交渉する相手は開発途上国となることから、英語を使ってそれらの国と交渉することを見据えた研修内容となっている。