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大成高等学校

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スクール特集(大成高等学校の特色のある教育 #3)

新大学入試を見据えた英語教育

大成高等学校では、2020年の大学入試改革を見据えた英語教育に力を入れている。英語4技能を高める学習とはどのようなものか。授業風景を見学し、英語教諭と特別進学コースの生徒たちに話を聞いた。

使える英語の習得を目指し、授業を改革

2020年の新しい大学入試に向けて、大成高等学校では、これまでの英語学習を一新。英語4技能を習得すべく、教科書中心の読解、文法に加え、使える英語、話せる英語を目指している。コミュニケーション英語の授業では、全員にタブレットを貸与し、テキストとタブレットを併用しながら、オールイングリッシュの授業を展開。先生が英語でテキストの説明をしたあと、与えられた課題について、生徒たちはペアワークやグループワークで英会話に挑戦。また、先生からの質問に生徒が英語で答えるなどまさに英語漬けの授業だ。

同校の英語担当教員大高先生は、2018年度から開始したコミュニケーション英語の授業について「生徒たちのやりたいことと学校側がやるべきことが合致した授業」だと語る。「元々、生徒たちの英語を話してみたい、使ってみたいという意欲にはとても高いものがありました。しかし、従来の英語学習は、言葉として使える英語というよりは、むしろ読解力、文法などの要素が大半でした。もちろん、それも大切な学びですが、英語4技能を問われる新しい大学入試が導入される予定となったことで、英語の授業内容も変革する必要に迫られています。生徒たちが求めている“英語を話せるようになりたい”という夢の実現にもつながるわけですから、それは、とても良いことだと捉えています」

生徒たちは全員が英語好きなわけではない。苦手な生徒も多いと言う。「英語の好きな生徒も嫌いな生徒も、ともに高1からコミュニケーション英語の授業を受け始めるわけですから、スタートラインは同じです。中学校で英語は苦手だと感じていた生徒には、これから頑張ればいい、大丈夫!と励ましながらやっています」。外部試験からGTEC(Global Test of English Communication)を採用することも予定している。「4技能をバランスよく習得していくのに最適だと判断し、採用することにしました。高校卒業時にレベル5を獲得するのが目標ですが、生徒一人ひとりのレベルを1段ずつ上げていくことに注力しています」

生徒が受け身で授業を受けるのではなく、アクティビティベースで学習者中心の授業へと変化している同校の英語教育。「授業の時だけの英会話では時間が足りません。そこで、アプリなどを利用し、リスニング、ライティング、スピーキングを強化できる素材を導入し、生徒たちが迷わず自習できるように形を整えていきます」と大高先生。今後は、プレゼン、スピーチ、ディベートなど外部コンテストへの出場、海外留学、研修も行う。大成高等学校オリジナルの英語教育は、大きく発展していきそうだ。

特別進学コース生徒インタビュー(高1)

Nさん(写真:一番左)
Sさん(写真:一番左より2番目)
Hさん(写真:一番右より2番目)
Mさん(写真:一番右)

Q:みなさんは大成高等学校に入学されて、初めてコミュニケーション英語の授業を受けているわけですが、中学英語との違いや英語学習に対する自身の変化などありますか?

Nさん:中学時代は文法を重点的にやってきましたが、コミュニケーション英語の授業を受けるようになり、普段の生活でも「英語ではこう言うのかな」と考えることが増えました。英語が日常に入ってきた感じです。

Sさん:オールイングリッシュの授業なので、能力は少しずつ上がってきているように思います。2020年に東京オリンピックもあり、これまで以上に多くの外国人が日本を訪れますので、英語が話せるようになることは大事だと思っています。

Hさん:コミュニケーション英語の授業を受けて、英会話の力が少しずつ身に付いてきました。外国が近くなったと感じられてうれしいです。

Mさん:コミュニケーション英語の授業は、自分たちで作っていると感じます。カタコト英語でも外国の方とお話できるようになるかもしれないという期待しています。英語の歌を聴いていて「この意味わかる!」と思うことがあり、とてもうれしいです。

Q:オールイングリッシュの授業で苦労していることはありますか?

Nさん:先生が英語で話していることの意味がわからなかったりするときは少し焦ります。

Sさん:先生の英語は、テンポが早いので、ひとつわからないと全部わからないという状況になってしまいます。そんな時は、先生に質問したり友達に聞いたりして解決しています。

Hさん:英語の授業が始まったばかりの頃は、全然わからなくて「まずい!」と思ったのですが、わからないときは先生に聞けばシンプルな英語でわかりやすく返してくれ、理解できるようになりました。

Mさん:わからない単語を辞書で引いていると、先生の話はどんどん先に進んでしまって「もう、どうしよう!」という感じだったのですが、わからない単語は飛ばして聞いていけばいいのかも……と思うようになり、コツがつかめたのか、わかるようになってきました。

Q:コミュニケーション英語の自宅学習はどのようにしていますか?

Nさん:自宅での勉強は宿題がメインです。今日は、ひとつのテーマを自分の言葉で英作文にするという宿題が出たので、それが自宅学習になります。

Sさん:最近、スマートフォンのレポート作成のアプリで、自分の作った物語をアプリで書き起こすという宿題が出ました。先生は授業で自習に適したアプリを教えてくれますので、そういうのを使って勉強しています。

Hさん:毎日1ページ学習する自宅用のテキストがあり、単語を使って英文を作成するという勉強をしています。毎週テストがあるので頑張っています。

Mさん:授業で聞いた単語でわからないものがあったら、家で調べて意味を把握するようにしています。

Q:大成高校全体の魅力について教えてください。

Nさん:大成高校の文化祭では、バンドコンクールなどがあり、自分たちでいろいろできる自由度が高いところが魅力だと思います。特別進学コースに入ったので、勉強も頑張っています。

Sさん:校舎がきれいで設備が整っているところと、文化祭では、先輩たちがお店など、自分たちの企画を盛り上げていて、一生懸命なところがいいと思います。僕はハンドボール部で練習がハードなので、勉強との両立は悩みどころ。いろいろ考えている最中です。

Hさん:この学校は食堂や購買が充実していて、私はお弁当とおやつの時間が好きです。毎日とても楽しいです。部活は書道部に所属しています。私は校外でマーチングバンドの活動もしているのですが、勉強とのバランスもよく、毎日充実しています。

Mさん:1学年12クラスあり、いろんな人と話せるので、友達がどんどん増えていくところがいいと思います。部活は茶道部で、生徒会執行部員もしています。勉強と部活の両立、頑張っています。

大成高校の英語教育は、まずコミュニケーション英語で生徒たちに英語を身近に感じさせるプログラムを行っている。本年度スタートしたばかりで、生徒たちは当初、オールイングリッシュの授業にとまどいを感じていたようだが、授業を重ねていくうちに、それぞれが自分なりに英語を読み取り、英語で書く、話す、ということを自分で考え、工夫して学べるようになったようだ。
英語授業数には限りがあるため、英語コミュニケーション力をアップさせるためには、生徒それぞれが積極的に校外でも行うことも重要。大成高校では、さまざまな英語学習システムの導入、校外でのチャレンジを増やすという取り組みを行い、英語4技能の定着を図っている。まだ本格的英語教育をスタートして半年あまりだが、生徒たちが楽しみながら前向きに英語学習に取り組む姿は、2020年の新大学入試に向けて、大きな光明と言えるだろう。

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