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なかむら

中村高等学校 

スクール特集(中村高等学校の特色のある教育 #1)

2020年、普通科の高校募集をスタート

中高一貫教育を行っている中村中学校・高等学校が、2020年度から国際科に加えて、普通科の高校募集を開始する。同校の教育の特色を取材した。

1909年(明治42年)の創立以来、「機に応じて活動できる女性」の育成を図っている中村高等学校。現在は普通科と国際科を設置し、中学との一貫教育を行っている。そして、2017年に国際科を、来年の2020年からは普通科の高校募集を開始する。そこで今回、教頭の江藤健先生に、同校の教育の特色についてインタビューを行った。合わせて高校3年生が語る「中村の魅力」もお伝えする。

高校から新しい個性が加わり 多様性のある教育環境へ

同校は2020年より、国際科に加えて、普通科の募集を開始する。高校から受け入れを行う理由を江藤先生は次のように語る。
「中学校では、生徒を募集する際、一般入試以外にも適性検査型やグローバル入試(英語)、ポテンシャル入試(プレゼン)など様々な入試形態を取り入れています。試験ごとに問う力が異なるので、いろいろな力をもった生徒が入学をしてきます。学校としても、1人ひとりが違う力を出し合うことで全体を高めていくような教育活動をしていきたいと考えています。そして高校に上がり、また新たな能力や個性をもつ生徒が加われば、より多様性のある環境を作ることができます。そういう観点から、高校生の募集を開始することにしました」

 普通科は特別進学コース(特進)と総合進学コース(総進)の2つのコースを設定。1年次は、中学から進学した生徒(内進生)と高校から入学した生徒(高入生)のクラスを分け、内進生の特進1、内進生の総進1、高入生の特進1、高入生の総進1の計4つのクラスでスタートする。2年次からクラスを混合し、その際にコースを変更することも可能だ。ちなみに国際科は1クラスのみで、内進生と高入生が3年間、共に学ぶ。

▶︎教頭 江藤健先生

自分の目標や学力に応じて 特進・総進のコースを選択

特別進学コースと総合進学コースはそれぞれどのような特徴があるのだろうか。
「特進はMARCHレベル以上の難関大学に進学する学力をつけ、基本的に一般入試で合格を目指すコースです。2年次より、文系と理系に分かれ、3年次は多くの選択科目の中から、志望進路に応じて、必要な科目を選び、履修します。国公立大学の希望者も個別に対応しています。現在、理系に進む生徒は、学年で2割程度ですが、もちろん数学Ⅲや物理など必要な科目はすべて設定されており、希望者が少なくても実施されています。中にはマンツーマンで行われている授業もあります。このように勉強に重きを置いているコースですが、本校は、部活動や行事などの課外活動も大切にしているので、高度な両立ができるようサポートをしていきます」

「総進は、日東駒専レベルの大学に進学する学力をつけるコースです。3年では、特進と同じく、志望する進路に応じて、必要な科目を選択、履修します。基本は私立文系のコースですが、理系希望者には、特進コースの理系対象の授業に参加してもらうなど個別に対応しています。生徒たちは、日々の学習と部活動や行事との両立を図り、推薦入試やAO入試なども上手に活用しながら大学現役合格を目指します」と江藤先生は2つのコースについて説明をする。

すでに、高校募集を開始している国際科は、英語教育に特化したクラス。SAT(大学進学希望者を対象に行われるアメリカ合衆国の共通試験)やTOFEL対策、またディスカッションやドラマワークなどの授業をカリキュラムに組み込み、1年次の1月から2年次の12月までの1年間、全員が英語圏の国(アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)の高校に留学する(現地校1校に1人留学)。3年次は、国内外の大学に進学するための選択授業を行っている。

学習指導も進路指導も 学校が細やかにサポート

 同校は、授業以外の学習支援や、進路指導にも力を入れている。
「毎年、希望者を対象に、新潟県湯沢で6泊7日の学習合宿をしています。国語、数学、英語の3教科を1日10時間学習する、まさに勉強漬けのプログラムです。また、夏期、冬期の長期休暇をめいっぱい活用して講習を実施しています。他にも、放課後に補習をしたり、職員室に質問に来た生徒には、廊下に光の小路といったグループ学習しやすいスペースがあるので、そこで補習やミニ授業がはじまったりします」と江藤先生。同校の職員室は、オープンなつくりになっていて、休み時間や放課後は、生徒たちが絶え間なく訪れている。「学習に関する質問もありますが、何気ないちょっとした話をしに来たり、授業の前に教員を迎えに来たりする生徒もいますね」
 
進路指導においても、生徒一人ひとりを細やかに対応している。3年では、主に推薦入試やAO入試を希望する生徒を対象に、全教員が2~3人の生徒をチューターとして受け持ち、進路決定までを丁寧にサポートする「キャリアサポーター制度」を実施。また、1年生から進学ガイダンスを適宜行い、保護者に対しても保護者会とは別に学年ごとのキャリアガイダンスを開催して、情報を提供。面談も定期的に行っている。
「学習指導も進路指導も外部に任せるのではなく、学校内で完結するのが中村の方針です。よって、エントリーシートの書き方から小論文の添削、面接の指導まで、教員がしっかり対応します。また、進路の相談も担任だけでなくすべての教員が進んで応じ、教員間で情報を共有しながら、進学のサポートをしていきます」

高校3年生インタビュー

生徒への手厚い指導を行っている同校だが、実際、在校生たちは、どのような生活を送っているのだろうか。また、学校に対して、どのような感想を抱いているのだろうか。高校3年生5人に話を聞いてみた。

▶︎左より:Oさん、S.Hさん、Kさん、S.Mさん、Iさん

Oさん  普通科3年生  部活動/新体操部

この学校は、部活動や学校行事を大切にしていて、生徒たちが自主的に活動をしています。私が入っていた新体操部でも、高2が後輩を指導し、文化祭で発表する演目も、選曲から構成、振り付けまで、すべて部員が行っていました。3年生になり、卒業後の進路として、体育大学を目指したいと思うようになりました。でも、他の子とは違う進学先なので、悩んでいたら、体育科の先生が、たくさんの情報を集めて、後押しをしてくれました。将来の夢は、バレエやダンスの指導者になること。新体操部で、自分が教えたことで後輩が育つのを見て、教える楽しさを知りました。夢を叶えるためにも、大学でダンスの勉強をしていきたいです。

Kさん  普通科3年生  部活動/茶道部

中村は学年の生徒数が100人単位なので、授業も少人数で受けられますし、進路の指導も手厚いと感じます。私も進路について、1時間半くらい担任ではない先生に相談にのってもらいました。学校の特色は、クラスも学年も関係なく生徒同士がとても仲が良いことです。部活動や体育祭などの行事、生徒会などで縦のつながりができ、先輩が後輩に優しく接しています。この学校に入学して一番良かったのは、卒業後も連絡を取り合いたい友達ができたこと。将来の夢は、大学で政治学を学び、自分の言葉でニュースを伝えられるアナウンサーになることです。

S.Mさん 普通科3年生  部活動/茶道部

この学校は、本当に先生と生徒の距離が近いと感じます。職員室にも入りやすく、勉強のことも日常的なこともなんでも聞くことができます。授業も教え方が丁寧で、自分の興味のある学びを見つけられます。また、学校がとてもきれいで、先生、友達、施設、すべての面で、良い環境で過ごしているなと実感します。卒業後は、文学部の国文科に進みたいと考えています。中3で習った古典の授業が面白く、それがきっかけで古典が好きになり、大学でもっと深く学びたいと思いました。将来は、報道関係の仕事に就きたいです。

Iさん   普通科3年生 部活動/ダンス部

みんなの意見と同じになってしまいますが、中村は、先生が生徒に親身で、学習も進路のことも、学校がきちんと見てくれる安心感があります。生徒は、どの学年も明るくて元気がいいです。また、とてもフレンドリーなので、高校から入学しても、内進生とすぐに仲良くなれると思います。私は、小学校時代、かなり奥手なタイプでしたが、この学校に入学してから自然に人前に出られるようになりました。自分の居場所があるというか、周りから良い刺激や影響を受けたことが大きいですね。卒業後は大学で映像関係を学びたいと思っています。

S.Hさん  国際科3年生 部活動/新体操部

私のクラスは7人だったので、ぎゅっと1つにまとまっていました。ただ、体育祭は、クラス単位で競技や応援をするためとても忙しかったです(笑)。中村の魅力は、なんといってもアットホームなところ。生徒はみんな先生のことが大好きで、卒業した先輩も「懐かしくて帰りたくなる」と言っていました。国際科だけの魅力で言えば、1年間の留学プログラムがあることです。留学をする前は、すぐに友達に頼る性格でしたが、海外では自分で決断をしなくてはなりません。留学で、判断力や自立心がついたと思います。
将来は日本の幼稚園で英語を教えたいと考えています。カナダに留学をしている時、ボランティアで幼稚園の実習をしたのですが、5歳児でも2つの言語を学んでいて、日本の幼児教育の遅れを感じました。大学の国際教養学部に進学し、英語と児童心理を学んで、英語の早期教育に携わりたいです。

先生から受験生へメッセージ

最後に江藤先生から受験生へ次のようなメッセージを送ってもらった。
「教育の特色は、これまで述べた通りですが、できれば学校へ足を運んで、生徒や教員、学校全体の雰囲気を感じ取ってみてください。また、女子校はちょっと…と考えている受験生もいるかもしれませんが、女子校は、女子との関わり方を学ぶことができます。社会に出て一番大変なのは、同性との関わり方だと言う卒業生も少なくありません。特に中村はアットホームな学校なので、女子同士の良い関係が作りやすく、その経験は将来、必ず活かされることでしょう」

<取材を終えて>
江藤先生と3年生へのインタビューを通じて、同校は、先生と生徒が近しい距離感で、1人ひとりを丁寧に指導している学校であることを実感した。なかでも江藤先生の「学力の養成も進学指導も、学校内で完結したい」「生徒が教員に気を遣わずに話ができ、進路の相談などもできるようにしたい」という言葉が印象的だった。生徒たちが安心して学校生活を送ることができ、卒業しても帰りたい故郷のような場所になっているのは、先生方のきめ細かい配慮があってのことなのだろう。

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