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共立女子第二高等学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(共立女子第二高等学校の特色のある教育 #2)

「私らしいリーダーシップ」を育む、4コース制が2022年度にスタート!

共立女子第二高等学校は、2022年度から「多様な学び」に対応する新たなコース制を導入。リメイクされた2コースと、新設の「英語コース」「共立進学コース」について紹介する。

2020年に創設50周年を迎え、次の50年に向けて新たなスタートを切った共立女子第二高等学校。新しい時代の要請に応え、これまで以上に一人ひとりの進路希望に沿った学びを実践するために、2022年度から新たなコース制を導入する。既存の「特別進学コース」と「総合進学コース」は志望をより明確にした新コースとなり、新たに「英語コース」と「共立進学コース」を設置。各コースの特徴について、入試広報部主任の戸口義也先生に話を聞いた。

自校と外部のノウハウを融合させた独自カリキュラム

2022年度からスタートする新たなコース制のキーワードは「私らしいリーダーシップ」。学力の三要素(基礎的な知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力、主体的に学習に取り組む姿勢)をしっかりと身につけながら、これまで以上に多様なニーズに対応できるカリキュラムになっていると戸口先生は説明する。

「リーダーシップといっても、それは人を引っ張る力のみではありません。全員が引っ張るようでは、チームワークは成立しません。自分の個性を知って、自分らしく、人生の主役として自分で自分をリードしていく力を育てることです。人生の主役は自分であり、自分の人生のために、そして広い意味で社会貢献のために、自分の力をどのように活かすか考えることを大切にしていきます」(戸口先生)

同校では、2020年の新大学入試に対応できる英語力を目指して、2015年に「4技能統合型授業」を導入した。外部有識者として東京学芸大学の名誉教授である金谷憲先生を招き、英語科教員の研修と授業改革を行って作りあげたオリジナルの指導法である。その結果、英検準1級の取得者が4~5人出るようになり、大学合格実績にも着実に成果が表れてきた。今回の新コース制に関しても、外部との提携による授業を組み込み、英語教育により特化したオリジナルのカリキュラムが実現したという。

「金谷先生との研修は継続しており、外部の評価や意見を真摯に受け止めていくことが、結果につながると実感しています。新設した英語コースは、本校が持つノウハウと世界的に語学教育を展開する「Berlitz(ベルリッツ)」が持つノウハウを融合させて、授業を共同開発しました。本校は、現役の大学合格率が95%という実績を誇り、2021年3月は94.4%が四年制の大学へ進学しました。外部との提携により、これまで以上に実践的なカリキュラムとなっているので、希望する進路の実現だけでなく、その先の可能性も大きく広がると思います」(戸口先生)

既存の2コースは、より明確な基準でリメイク

高1は、「特別進学コース」「総合進学コース」「英語コース」の3コースでスタート。従来からある「特別進学コース」と「総合進学コース」は、各コースの特色が際立つように基準などを見直したコース内容になっている。

「特進コースと英語コースは、高1から内進生と高入生の混合クラスです。総進コースのみ、高1は内進生と高入生を分けてクラス編成しています。入学時にはこの3コースでスタートしますが、高2の進級時に改めて選抜を行い、進路をより明確にすることが4コース制のねらいです。難関大学を目指す特進コースは、『競争しながら高め合う』ことがキーワードとなっています。内進生と高入生の混合クラスにしているのも、切磋琢磨するためです。また、特進コースの生徒は、全員がそのまま特進コースに進めるわけではありません。成績と本人の希望により、総進コースに移動する生徒もいるという点が、新・特進コースの特徴です」(戸口先生)

そして、「総合進学コース」の生徒は、共立女子大学の文系学部に指定校推薦で進む道を選択した場合、高2から設置される「共立進学コース」に入ることになる。共立女子大の学部や学科については、共立女子大の教員による全学部、学科ごとのガイダンスも実施される。

「総進コースは、一般の私立大だけでなく、芸術系の大学など、幅広い進路に対応しています。3年次には、芸術系進学者に対応した芸術演習などの授業を週8時間実施。入試のタイプも、一般選抜だけでなく総合型選抜などにも対応していきます。高2に進級する際に、総進コースにそのまま進むか、共立進学コースに進むか決めることになりますが、総進から特進に行くことはできません。他の私立大や芸術系を視野に入れるか、共立女子大の文系学部に絞るか考えて、コースを選択していきます」(戸口先生)

高大連携で充実した学校生活を送る「共立進学コース」

新設された「共立進学コース」は、大学の付属校らしい充実した学びができるコース。3年次に共立女子大の授業を受講し、進学した際にはその単位(8~16単位)が認定される「KWU高大連携プログラム」が大きな特徴である。

「共立進学コースは、高校の3年間を八王子、大学の4年間を神田に通うという7年一貫教育のイメージです。このコースなら受験のために中断することなく、高校3年間、部活を続けたり、自分が興味を持っている学びや習い事を続けることが可能です。また、大学の一般教養などの講義を先取りし、3年次には週1日、神田一ツ橋のキャンパスに通学。大学生と机を並べて学び、試験も大学生と一緒に受けます。先取りすることで、大学に入ってから留学したり、公認会計士などの資格取得に向けた勉強や起業など、様々な活動に時間を使うゆとりが生まれます。大学の研究室訪問なども行い、付属校のメリットを最大限に活かすコースです」(戸口先生)

独自カリキュラムで英語を使いこなす「英語コース」

新設の「英語コース」(定員:高入生20名/内進生10名)は、これまでのノウハウを蓄積した独自カリキュラムをコースとして昇華。より英語に特化したカリキュラムとなり、企業で研修プログラムなども行っている語学スクール「Berlitz(ベルリッツ)」と共同開発した授業が組み込まれている。

「英語コースは他コースと比べて理系科目が少なく、3年間の英語授業数が31単位(総進コースは22単位)という英語に特化したカリキュラムとなっています。高1から実施する『Intensive English』と『英語演習』(高1・高2)の授業は、Berlitzの講師が正課授業として行うものです。英語を使うだけでなく、英語で考える力を持てるレベルを目指します。Berlitzと共同開発した授業は、講師1人に対して15人までの少人数で行い、クリティカル・シンキング(分析的思考力)が身につく探究プログラムです。社会問題などのテーマに対して、自分で問いを立てて取り組むPBL型の学習(問題解決型学習)は、キャリア教育にもつながっていきます。取り組むためには、英語力だけでなく、思考力や行動力も必要です。PBLには高1から取り組みますので、入学時に英検準2級レベルの英語力を持っていることが望まれます」(戸口先生)

外部の英語検定試験も積極的に利用し、到達目標としてCEFRのB2レベル(英検準1級相当)を設定。また、高1の3学期には、全員がニュージーランドへターム留学(3ヶ月間)する。留学中は、オークランド周辺の学校で授業を受け、1校に1~2人で通う。現地の生徒と同じ授業を受けるのに困らないように、留学前にはBerlitzとの連携授業でしっかりと鍛錬。帰国後も、現地で培った英語力を落とさないように英語を使う環境を整えている。

「2018年度から希望制でターム留学を実施してきましたが、大きな成果を実感しています。2019年度に留学し、帰国後すぐに英検準1級を取得した高2の生徒もいました。ターム留学に行くにあたっては、自分のことは自分でできる『生活力』が必要です。語学力と同じくらい、自分からアクションを起こせることが重要だと考えています。留学のほか、ICT活用ブレンド授業では、海外の学生や国内にいる留学生とオンラインで交流するなど、様々なプログラムでグローバルマインドを育成。英語で思考する力と行動力を身に付け、英語を使って自分らしいリーダーシップを発揮できることを目指します」(戸口先生)

※留学費用は135万円(見込み)となっているが、東京都私学財団の補助金(選考あり)と給付奨学金の併用も可能。給付奨学金は、基準を満たしていれば人数制限はない。

「4技能統合型授業」の成果と広がる進路

ここ数年で英検取得や大学合格実績でも着々と成果を出してきた「4技能統合型授業」は、他のコースでも継続される。

「4技能統合型授業のわかりやすい成果としては、英検準1級の取得者が増え、毎年コンスタントに合格者がでるようになってきました。合格した子たちからは、4技能を毎回鍛える授業がとても役に立ったという声が多いです。レベルの高い英検級を取得すれば、学校推薦型選抜や総合型選抜でも様々な可能性が広がります。英語コースは、国内のグローバル系や国際学部などがある外部大学への進学が中心になるでしょう。もちろん、海外大学への進学希望があればバックアップし、国内の大学と海外の大学のグローバル併願にも対応します」(戸口先生)

付属校としての大きな魅力は、「併設高校特別推薦制度」。「共立進学コース」以外の生徒は、共立女子大学や短期大学の推薦合格を得た後も、外部大学へのチャレンジができる。

「共立女子大は、女性の社会的自立がスタートラインとなっているので、看護学部やビジネス学部など、資格と就職に強い多様な学部・学科があります。4コース制になることで、これまで以上にはっきりと、自分のキャリアを描きやすくなるでしょう。
本校では、3年間を通して行う進路指導を『針路プログラム』と呼んでいます。船の航路を示すコンパスをイメージして、『針』という字を使った『針路』です。キャリアとは、大学や職業選びではなく、自分の生き方を選択することです。大学や短大がゴールではなく、その先に長い人生があります。個々の特長を活かし、自分らしさを発揮できる『私らしいリーダーシップ』を目指しましょう」(戸口先生)

<取材を終えて>
共立女子大学には、文学や語学だけでなく、芸術、ビジネス、建築、看護など、多様な学部・学科がある。付属校としての高大連携プログラムがある「共立進学コース」は魅力的であるが、他のコースで「併設高校特別推薦制度」を利用できることも大きな魅力である。外部評価を入れて授業改革を行った英語教育では、その成果が着実に出てきている。今回新設されたコースも外部との連携を行い、さらに英語に特化したカリキュラムが完成した。どのような授業が展開されるか注目したい。

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