京急線「能見台」駅から徒歩2分、2020年に男子校から共学校となった横浜高等学校の学校説明会に参加しました。

在籍数は男子1281名、女子1537名、合計2818名（2025年4月現在）。多くの受験生が入学を希望する魅力の1つとして、グローバル教育の説明がありました。同校在学中に英検2級を取得し、大学が指定する体験プログラムに参加するとアメリカをはじめとする海外の提携大学（10校）への進学が保証。ニュージーランドの提携校へのターム留学やマレーシアでの海外研修など、希望制で参加できるプログラムも充実しています。

●コースの特色
「プレミア」コースは、1年次から国公立・難関大学への受験を視野に入れた授業を行っています。タスク管理帳（手帳）を活用して、学習管理と目標設定をしているのが大きな特徴。手帳は毎朝提出するので、担任の先生とのコミュニケーションツールにもなっているそうです。勉強と部活動を両立して充実した学校生活を送りながら、グローバルな視野を身につける「アドバンス」コースは、英語で英語を学ぶ授業「グローバルセレクト（GS）」（入学時に英検準2級以上取得、希望制）を週4時間実施しています。「アクティブ」コースは、他コースが平日6時間、隔週土曜日の午前中に授業があるのに対して、平日は5時間授業で原則土曜日は授業がありません。他コースより授業時間が少ない分、外部のクラブチームや習い事、アルバイト（届け出制）、芸能活動などに時間を使うことができます。

●入試について
入学後のコース変更はできませんが、合格したコースからの変更にチャレンジできる入試方式もあります。例えば、推薦入試と一般入試B方式で合格した場合、2月10日（推薦）か12日（B方式）の筆記試験を受けて「プレミア」や「アドバンス」の合格基準に到達すれば、コース変更が可能です（アクティブからプレミアへの変更は不可）。また、出願時に内申基準を満たしていないコースを志望する場合、満たしているコースで出願し、希望欄にチェックを入れておけば筆記試験の得点によってコース変更が可能になります。

アサインメントシートは、志望動機や意欲などを200文字程度にまとめて提出します。一般入試A方式は筆記試験なしで、アサインメントシートと調査書で合否を判定するので、当日の体調が心配な受験生なども安心して出願できる入試方式です。

内申基準を満たしていない受験生向けのオープン入試は、調査書の提出不要で英語（必須）と国語か数学（選択）の2科目で受験できます。人数による足きりはないので、筆記試験で基準に達していれば合格できるそうです。

奨学生は、免除内容が異なる3種類の基準があります。例えば、「プレミア」コースを加点なしで合格できる受験生なら、入学手続時納入金の内、施設費半額（10万円）免除となるC採用は認定されるとのことです。

●校内見学
説明会の後は、自由に校内見学ができました。広いキャンパスは大学のような印象です。2つの体育館をはじめ、トレーニングルームやテニスコート、卓球場(部員以外も利用可)、アーチェリー場など、運動部に嬉しい施設もありますが、音楽室（2室）、書道室や作法室といった文化部が活動するための施設も充実しています。学生食堂には日替わりランチやサイドメニューがあり、支払いは電子マネーや交通系ICカードのみ対応です（現金不可）。生徒さんたちに人気のアイスの自販機もあります。

説明会の間、PR隊（有志）の生徒さんが外で小さな子どもの相手をして遊んであげていました。子どもの立場になり、また小さい子を連れて来場した保護者が説明に集中できるようにと、自主的に始めたそうです。遊んでもらったお子さんも生徒さんたちも、とても楽しそうだったのが印象的でした。

2026年度から、1年を通して多様なコーディネートが楽しめる新制服を着用します。バーチャル試着ができるQRコードが書かれたカードも配布されました。新制服のコーディネート例は同校の公式Instagramでも紹介されているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
(A.H)